「生まれながらの売春婦」インドの現実 豊かになっても児童売春は増加の一途 (1/5ページ)

2013.10.3 06:00

インド・ニューデリーの売春街のビルの窓から外を眺める女性たち(ブルームバーグ)

インド・ニューデリーの売春街のビルの窓から外を眺める女性たち(ブルームバーグ)【拡大】

 インドの他の多くの少女と同様、同国北部バラトプルに住むスチトラさんの進路は一つだけだった。思春期になる前にスチトラさんは、将来に備えて母親から性行為でのさまざまな体位や顧客を喜ばせる方法を教えられた。

 14歳のある日、面識のない男が家に現れた。スチトラさんは車に乗せられ、6時間後に到着したのはニューデリーの売春宿だった。

 「他に道がなかった」

 20歳になったスチトラさんは「これは私の宿命。家族が暮らしていくには他に道がなかった」と語る。

 スチトラさんの故郷を含む何百もの村では何世紀にもわたり、少女のほとんどが売春の道に入る。世界第2の人口を有するこの国では、豊かになっても児童売春の数が増加の一途をたどっており、売春を始める年齢も9~12歳に低下している。

 インドの性目的の人身売買産業は40億ドル(約3920億円)規模。バラトプルなど、女性の半分が読み書きのできない地域がその温床となっている。同国の売春婦は300万人。うち120万人は18歳未満だ。南アジアは、世界で一番、性の人身売買が多い地域だ。

世界最大の民主国家での女性の扱いやカースト制度の威力を物語る

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