トップページ科学・医療ニュース一覧「がん幹細胞」狙う新薬開発を発表
ニュース詳細

「がん幹細胞」狙う新薬開発を発表
10月3日 20時47分

日本人の死亡原因の中で最も多い「がん」について最新の研究成果を発表する日本癌学会が横浜で始まり、初日の3日は、がんを作り出すとされる「がん幹細胞」をターゲットにした新薬の開発状況などについて発表が行われました。

3日から3日間にわたって横浜市で開かれている日本癌学会は、全国のがんの専門医や研究者らおよそ5000人が参加し最新の研究成果を発表します。
3日は、がんの遺伝子研究の第一人者でアメリカ・シカゴ大学の中村祐輔教授らが「がん幹細胞」をターゲットにした新薬の開発状況について発表しました。
「がん幹細胞」は、がんを作り出すとされる細胞で、脳腫瘍や肝臓がん、乳がん、大腸がんなどでその存在が報告されています。
中村教授らは「がん幹細胞」だけを攻撃できる薬を開発し、実際にがんの患者に投与して、その安全性を確かめる治験をことし8月、始めたということです。
中村教授は「安全性が確認できれば、来年にもさらに人数を増やして効果を確かめ、早期の実用化を目指したい」と話していました。
日本癌学会は5日まで開かれ、およそ2300の研究が発表されるほか、がんの予防やがん検診の受け方などについて専門家が説明する市民講座も開かれます。

[関連ニュース]
k10015017991000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ