慰安婦:オランダ人元慰安婦8人の体験集を出版

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 1940年代の太平洋戦争当時、インドネシアで日本軍の慰安婦として連行されたオランダ人女性8人の経験をつづった手記集『Geknakte Bloem(折られた花)』=写真=が、最近オランダで出版された。主婦のマルガリータ・ハマー・モノ・ド・フロワドビーユさん(72)が、オランダの元慰安婦にインタビューして執筆した本だ。本書の表紙には「8人の女性が日本軍による強制売春について語る」というサブタイトルが付いている。

 マルガリータさんは1941年、当時オランダの植民地だったインドネシアの港湾都市スラバヤで生まれた。翌42年、日本軍がインドネシアを占領し、マルガリータさんも家族と共に強制収容所に連行された。当時、オランダ人約9万人が強制収容所に送られ、一部の女性は慰安婦として連行された。

 戦争が終わり、オランダに戻って平凡な主婦として暮らしていたマルガリータさんは、慰安婦に対し十分な補償や心のこもった謝罪をしない日本に対して怒りを覚えた。94年、対日道義的債務基金(JES)に加入して慰安婦関連の仕事へ本格的に身を投じ、今回本書を出版した。本書は、今年9月に日本でも翻訳出版される予定だ。

パリ=李性勲(イ・サンフン)特派員
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