【ソウル=中野晃】韓国人の日本軍元慰安婦12人が、日本政府に1人あたり約20億ウォン(約1・7億円)の損害賠償の支払いを求める民事調停を13日にもソウル中央地裁に申し立てる。関係者が12日、明らかにした。日本政府が調停に応じない場合、韓国での損害賠償請求訴訟に踏み切る方針だという。
元慰安婦や在韓被爆者の訴えを受けて韓国憲法裁は2011年、「請求権問題で韓国政府が日本と交渉しないのは不作為」とする違憲決定を出した。ただ、その後も、この問題での政府間協議が実現していないため、元慰安婦らは「(韓国)政府に任せても前進がない」とし、司法を通じて日本政府との話し合いを求めることにした、という。
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朝日新聞国際報道部