ここから本文です
最終更新:2013年8月7日(水) 22時14分

安倍首相ら4人は靖国参拝見送り、中国側に伝達

 15日の終戦記念日が迫る中、安倍政権の靖国参拝をめぐる方針が中国側に伝えられていたことが明らかになりました。安倍総理、麻生副総理、菅官房長官、岸田外務大臣の4人は15日に靖国神社を参拝しない方針を固め、これを中国側に非公式に伝えていました。

 「閣僚が私人として参拝するかどうかということについては、もとより、それは心の問題であり、自由であります」(安倍晋三総理大臣 6日)

 6日、15日の終戦記念日の靖国神社参拝についてこう答えていた安倍総理。しかし、安倍政権内部では、安倍総理、麻生副総理、菅官房長官、岸田外務大臣の4人については、15日に参拝しないという方針を固めていたことが明らかになりました。

 「行くべきだとか行かないべきということも私たちは言わないと。あえて他の国に私たちは発信する必要はないだろうと思っています」(菅義偉官房長官)

 政府関係者によりますと、安倍総理ら4人が参拝しないという方針は、複数のルートで非公式に中国側に伝えているということです。

 安倍内閣では稲田行革担当大臣が15日に参拝したい意向を総理官邸側に伝えていますが、安倍総理は自らと麻生氏ら3人以外の閣僚の参拝については容認する方針です。一方で、稲田大臣らが参拝した場合でも、記者会見などで持論を強く主張して中国などの反発を強めないよう政府内で調整を進めています。

 「いかなる形式や身分で参拝しようと受け入れない」(中国外務省の報道官談話 6日)

 中国側は早くも閣僚の参拝をけん制していますが、水面下では、日中首脳会談を実現するため、調整が続いています。安倍総理ら4人の参拝見送りも、首脳会談実現に向けて「落としどころ」を探るねらいがありますが、今後は靖国神社の秋の例大祭でどう対応するかが焦点となります。(07日16:53)

2013年8月8日(木)のニュース一覧

社会

政治