引き寄せの法則より大切なこと

今週に入って、ずっと気にかかっていた問題が好転しました。そして実感したのは、物事には待つべき時というのがあるということです。何か解決しなければならない事が起こると、大抵は頭であれこれ考えて実行に移し、何とか自分の思った通りの結果を出そうと必死になります。そして、それが上手い具合に自分の望んでいた結果になると、努力が実ったという解釈に行き着きます。でも、果たしてそうなのでしょうか? 本当はただ待っていれば良いものを、遮二無二に行動し、何か自分の力で動かした様な錯覚に陥っているだけなのかもしれません。私も含めて、最近の人々は”待つ”ということに慣れていないので、自分の望む結果に向かっての働きが少ないと不安になり、余計な行動に出て、事をややこしくしてしまうケースもあるのではないかと思います。

物事が起こるタイミングで、自分の望むタイミングと少しズレて起こるタイミングがあります。結果は自分の望んだ通りのものなのですが、思ったより遅かったり、又は早かったり。そんなタイミングのことをこちらではDIVINE TIMINGと言います。神様のお決めになったタイミングで物事が起こるという、引き寄せの法則なるものを駆使しても、そこのところ迄は人間様の力が及ばないという不思議な領域であります。

“人事を尽くして天命を待つ”と昔から言われている様に、”自分でやれるだけの事をやった”と思ったら、その結果を静かに待つ。受験を経験してきた大抵の人々には、この感覚は容易に思い出す事ができるのではないでしょうか。試験前まで必死に勉強して、試験を実際に受けたら、後はその結果発表までは待つしかありません。受験の場合、待つ期間は限られた短い時間ですから、いつ結果を知る事ができるか分かっています。しかし人生の諸々の場面では、結果が何時出て来るのか分からない事が多いのです。そこで、ここでもう少し堪えて結果が現れるのを待つのが得策か、それとも違うアプローチを試したほうが良いのかを上手く判断を下していけるようになるには、直感を磨く以外に方法はありません。

自分の直感を信じる様になる為に一番大切な事は、自分を好きになる事です。自分を認める+自分を信じる=自分が好き。自分に自信がない=自分が好きではない。以前にも書きましたが、自分に自信がない人は、自分の直感を信じられないのです。直感は誰にでも備わっている機能です。それが強いか弱いかだけであって、特別な人だけが持っているものではないのです。

人生で成功した人を観察すると、皆強い直感力を持っています。そして成功者は自分のことが大好きです。自己嫌悪のある人が成功者の傍にいると、イラッとくる事があります。なんでそんな風に自分を好きでいられるのかと。でも自分のことが好きであるというのは、とても自然な事で、反対に自己嫌悪感がある方が不自然なのです。どれだけ自分の事を好きになれるか、また認めてあげられるとこができるかが、引き寄せの法則をマスターする事よりずっと大切な事です。自己嫌悪感を無くす事が出来なければ、仮に望み通りのものを引き寄せることができても、それを生かす事は難しいし、また幸福感も持続しないでしょう。

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