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'13/7/21

「君のいる町」TVアニメ化


 庄原市高野町が舞台の人気漫画「君のいる町」がテレビアニメになった。作者の瀬尾公治さん(37)は同町出身。週刊少年マガジンに好評連載中の作中には、町の風景がたくさん登場する。地元では若者たちが訪れることを期待し、歓迎ムードが漂っている。

 君のいる町は、広島と東京を舞台に主人公で高野町出身の桐島青大(はると)と東京生まれの枝葉(えば)柚希(ゆずき)が中心に織りなす青春ラブストーリー。2008年から連載し、単行本の発行部数は累計400万部に達する。

 中国横断自動車道尾道松江線松江自動車道の高野インターチェンジ近くにある道の駅たかので、観光コンシェルジュを務める檀上理恵さん(41)は「高野を広く知ってもらうチャンス。訪れる人に地元のおいしい物なども紹介してファンを増やしたい」。漫画に登場する場所を教えることができるように、単行本を再読した。

 これまでも単行本を片手に町内を巡るファンがいた。ことし1月、庄原青年会議所は漫画の登場場所を載せたリーフレットを製作。編集を担当した同会議所の藤光均さん(36)は「観光客が増えて、市全域に波及してくれれば」と期待する。

 同町新市で漫画に出てくるコンビニエンスストアを営む瀬尾二六(じろく)さん(62)は「高齢化する町に若者が来てくれれば活気づく。過去にいなかった層で経済効果も見込める」と喜ぶ。市高野支所の岡村幸雄支所長(56)は「町在住の瀬尾さんの家族や同級生が瀬尾さんを語る会を開くのも面白い。仕掛けを考えて集客を図りたい」と意気込む。

 アニメは、広島ホームテレビで、30分間放送する。第1回は23日で午前1時21分からある。




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