NHK沖縄県のニュース 沖縄放送局
県調査で中国「よくない」印象
歴史的に関係が深い中国について、沖縄県が去年初めて行った県民の意識調査で、中国に「よくない」印象を持っている人が9割にのぼっていることがわかり専門家は、「これ以上、緊張が高まってほしくないという不安や懸念の表れだ」と指摘しています。
この調査は、歴史的に関係が深い中国について県民の意識を調べようと沖縄県が初めて行ったもので、政府が尖閣諸島を国有化したあとの去年11月、県民3000人を対象にアンケートを郵送し1187人から回答を得ました。
それによりますと、中国に対する印象を聞いたところ▼「良い」が1点4%、▼「どちらかといえば良い」が7点7%、▼「どちらかといえば良くない」が57点9%、▼「良くない」が31点1%と答えました。
「良くない」などと答えた理由には、▼「資源やエネルギーの確保で自己中心的に見える」、▼「国際的なルールと異なる行動をする」、▼「尖閣諸島をめぐり対立が続いている」などがあげられています。
一方で、日中関係について「重要」、または「どちらかといえば重要」と答えた人はあわせて69%にのぼりました。
これについて、沖縄と中国の文化に詳しい琉球大学の上里賢一名誉教授は、「沖縄は中国と深い交流の歴史を持ってきたので、正直驚いている。これ以上、緊張が高まってほしくないという県民の不安や懸念の表れだ」と指摘しています。
05月08日 12時28分
沖縄県のニュース
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