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うめきた新生の鼓動…グランフロント完工式

陽光が差し込むナレッジプラザで行われた完工式(18日午前、大阪市北区で)=川崎公太撮影

 JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」の先行開発区域「グランフロント大阪」(大阪市北区)が完成し、18日、記念式典が行われた。超高層ビル4棟が立ち並び、商業施設、オフィス、ホテルなどが入る。26日開業の予定で、関西活性化を担う、新たな街として期待されている。

 この日は午前9時半からグランフロント内にある、1〜6階が吹き抜けのホール「ナレッジプラザ」で完工式が行われた。三菱地所、オリックス不動産、阪急電鉄など開発にあたった12社の関係者ら約100人が出席した。祝賀会で、関西経済連合会の森詳介会長(関西電力会長)は「日本再生元年ともいえるタイミングで街開きを迎えた。関西のみならず日本全体にとっても大きなインパクトがある」と述べた。

 “西日本最後の一等地”とされる、うめきたは全体で24ヘクタール。このうち、グランフロント大阪は約7ヘクタールで、JR大阪駅に近い南側のビルが「南館」、北隣に二つのビルが低層階でつながった「北館」がある。その北側に高級マンションがある。総事業費は6000億円。2010年3月に着工、約3年で完成した。

 北館にある知的創造拠点「ナレッジキャピタル」は、ナレッジプラザや会員制の交流サロン、企業ショールームなどがあり、グランフロントの中核施設だ。一般の人も最先端の技術を感じることができる。

 商業施設の店舗面積は約4万4000平方メートルで、266店が入居する。約3割の77店が飲食店だ。衣料、雑貨を扱う店舗も多く、日本初出店のインテリア店「ZARA HOME(ザラホーム)」などが話題を集めそうだ。北館のインターコンチネンタルホテル大阪は6月に開業する。うめきたの敷地の大部分は3月末で営業を終えたJR貨物の梅田貨物駅だ。先行開発区域の西側に残る「うめきた2期」(17ヘクタール)の開発については現在、大阪市と地元経済界などが検討している。

2013年4月18日  読売新聞)
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