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日の丸・君が代訴訟勝訴の原告弁護団に聞く
2006-10-05
金哲敏弁護士
日の丸・君が代訴訟勝訴
原告弁護団唯一の在日同胞、金哲敏さんに聞く
「多様な価値観の尊重を」


 都教委の「入学式、卒業式等における国旗掲揚および国歌斉唱の実施について(通達)」と、それに基づく職務命令を違憲・違法とした東京地裁判決を不服として都と都教委は9月29日、東京高裁に控訴した。原告弁護団に加わっている在日3世の弁護士、金哲敏さんにあらためて地裁判決の意味について聞いた。

 弁護団がとりわけ問題にしてきたのは「心の東京革命」を標榜する石原慎太郎都政のもと、都教委が現場の裁量を許さず、職務命令で一律に起立・斉唱を迫ったこと。これは教育基本法10条で禁止されている「不当な支配」にあたると主張し、地裁も認定した。

 なぜ、日の丸・君が代の強制に違和感を覚えるのか。金さんは原告の在日同胞と2日間、徹底的に討論したことがある。その結果、日本人らしい日本人という窮屈な鋳型に無理矢理押し込めようとすることへの違和感ということで一致した。

 「日本の公立学校には民族学校で吸収できない生徒が多数通学する。これらの子どもたちが意に反して言われたことを唯々諾々とやる社会がいいのだろうか。在日は日本社会の少数者。少数者としてどうしても守りたい民族的ポリシーがある。それがなかなか許されない」。

 03年の「通達」以来、君が代斉唱時の不起立などを理由に処分された都内の教職員は在日韓国人も含め350人。この多くはあたりまえに君が代を歌い、日の丸にも敬意を表してきた人たちだ。いわゆる運動家とは違うという。ただし、強制されることには反発している。金さんは「全部一緒くたに塗り替えられる側からすれば、たまったものではない。無理押しするのは間違っている」「社会的に声が小さい人たちの意見が力で押しつぶされちゃうのを防ぎたい」ときっぱり。

(2006.10.4 民団新聞新聞)
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