ここから本文です
最終更新:2013年4月9日(火) 13時37分

バグダッド陥落10年、未だに続く宗派間対立

 イラク戦争で首都バグダッドが陥落してから9日で10年になります。フセイン政権が崩壊したことで激化したイスラム教、スンニ派とシーア派の宗派間対立は、未だに続いています。

 「10年前にサダム・フセイン像が倒された、その現場です。10年たっても台座も、像を支えていた鉄骨も、そのままになっています」(記者)

 独裁体制だったサダム・フセイン政権は10年前の4月9日、アメリカを中心とした多国籍軍がバグダッドを陥落させたことで崩壊しました。しかし、その後、政権を握ったシーア派とスンニ派の宗派間対立が激しくなり、一般人を巻き込むテロや暗殺は今も続きます。ムクダッド・マフードさんは17歳。墓地で住み込みの墓守をして、家計を助けています。

Q.今でも多くの遺体を埋める?
 「はい。殺し合いは今でも続いているんです」(墓守をするムクダッド・マフードさん)

 スンニ派過激派がシーア派を標的にする爆弾テロも続いていますが、スンニ派のこの墓地では、シーア派民兵に殺害されたと見られる遺体を多く埋めてきたとムクダッドさんは話します。

 「自家用発電機が爆発して、家にいた一家が皆、焼け死んだんだ。誰かが火をつけたんだ」(墓守をするムクダッド・マフードさん)

 “フセインが去って10年たったけど、これからイラクはよくなるだろうか”そう聞いてみました。

 「いいえ、ノー。戦争や内部の対立があったせいで、イラクは二度と元どおりにはならないよ」(墓守をするムクダッド・マフードさん)

 独裁者を取り除いた結果、国が内部分裂していく。イラクは現在中東諸国で進む混乱の苦い先例でもあります。(09日11:24)

2013年4月9日(火)のニュース一覧

社会

政治

経済

国際

列島トピックス