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盗難仏像「1体だけ日本に返還するべきだ」韓国団体が訴え

2013.3.30 00:15更新

海神神社の「銅造如来立像」

 長崎県対馬市から盗まれた仏像2体が韓国で回収され「略奪された」と日本への返還反対運動が起きている問題で、朝鮮半島由来の文化財を日本から韓国側に返還する運動を続けてきた団体が、1体は早期に日本に返すべきだと主張していることが29日、分かった。

 団体は、慰安婦だった女性らとともに、来月1日にソウルで記者会見を開き、仏像返還を訴えるという。

 今回、団体が返還を呼び掛けるのは、2体のうち海神神社から盗まれた「銅造如来立像」。もう1体の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」については、韓国裁判所が当面日本に引き渡すことを差し止める仮処分決定を出している。

 団体代表の僧、慧門さんは、銅造如来立像について「日本に奪われたことを示す何の証拠もなく、真実と良心に基づき盗品は元の場所に返すべきだ」と指摘。日本にある他の多くの文化財を韓国に返還する運動にも良い影響を与えると述べた。(共同)

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