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新作映画「原作者の意地」 鳥山明さん独占インタビュー

図:鳥山明の自画像イラスト(C)バードスタジオ/集英社拡大鳥山明の自画像イラスト(C)バードスタジオ/集英社

写真:展覧会に駆けつけた孫悟空(右)と悟空の声を務める野沢雅子拡大展覧会に駆けつけた孫悟空(右)と悟空の声を務める野沢雅子

写真:映画「ドラゴンボールZ 神と神」の孫悟空(右)とビルス(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013 ドラゴンボールZ」製作委員会拡大映画「ドラゴンボールZ 神と神」の孫悟空(右)とビルス(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013 ドラゴンボールZ」製作委員会

写真:映画「ドラゴンボールZ 神と神」のビルス(右)と同行するウイス(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013 ドラゴンボールZ」製作委員会拡大映画「ドラゴンボールZ 神と神」のビルス(右)と同行するウイス(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013 ドラゴンボールZ」製作委員会

写真:映画「ドラゴンボールZ 神と神」の孫悟空(左)とビルス(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013 ドラゴンボールZ」製作委員会拡大映画「ドラゴンボールZ 神と神」の孫悟空(左)とビルス(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013 ドラゴンボールZ」製作委員会

 【構成・岩本哲生】日本のポップカルチャーを代表するマンガ・アニメ「ドラゴンボール」の作者、鳥山明が、朝日新聞の書面インタビューに応じました。新作映画「ドラゴンボールZ 神と神」が30日に公開され、それを記念した作品の展覧会もすでに始まっています。デジタル版では、書面インタビューの全質疑を公開します。(映画の中身が分かってしまう一部のやりとりは載せていません)

     ◇

■久しぶりにかかわって

 ――映画最新作で、鳥山さんは初めて脚本段階から制作に参加しています。その理由は? 久しぶりに作品に向き合って気づいたことは?

 鳥山 久しぶりにアニメ映画でドラゴンボールを、という企画を聞かされ、そのあらすじを読ませてもらったのですが、(孫悟空と戦う敵キャラの)「破壊神ビルス」と(スーパーサイヤ人の上をいく)「スーパーサイヤ人ゴッド」いう存在は面白いもののテーマが重く、世界観がドラゴンボールとはちょっと違う気がしました。あれこれ問題点を伝えるより具体的に書いてしまった方が早いと思い、「例えば」ということで見本を示すつもりが手が止まらず、結局セリフも含め、ほとんどを書いてしまいました。脚本家の方には大変失礼なことをしてしまったと反省しています。

 (週刊少年ジャンプでの)連載はずいぶん昔のことなのでかなりの部分を忘れていましたが、めったに読むことのない自分の漫画本をパラパラと見ているうちに、さすが原作者だけあってすぐに感覚を取り戻すことができました。

 また、ハリウッド映画、実写版のドラゴンボールのとき、脚本があまりにも世界観や特徴をとらえておらず、更にありきたりの面白いとは思えない内容だったので、注意をしたり、変更案を提示したりしたにもかかわらず、向こうは妙な自信があるようであまり聞き入れてもらえませんでした。結局できあがったのは、案の定な出来のドラゴンボールともいえないような映画でした。

 このこともあって、原作者にしか描けない世界観とストーリーで意地を見せたい部分もありました。

 ――ビルスの設定、食べることに貪欲(どんよく)な特徴、猫のようなビジュアルは、どういうところから案を膨らませていったのでしょうか。ビルスの名前の由来は?

 鳥山 破壊神ビルスというのは、最初に見せていただいたあらすじにあったものですが、キャラ設定などは完全に変えてしまいました。食べることに貪欲なのも、破壊神という恐ろしい存在とのギャップの面白さを狙ったものです。ビジュアルは、過去にまだ描いていない敵のパターンを考えているときに、我が家の猫が目に入り、これでいこうと思ったものです(コーニッシュレックスという種類の、日本では人気がなくちょっと珍しい猫です)。

 ビルスという名前はあらすじにあったものをそのまま使いました。どうやらビールスというかウイルスから取った名前だったようですが、僕は酒のビールからと勘違いし、付き人の名前はウイスキーから取ったウイスと名付けてしまいました(※集英社から正式に「ビルス→ビール」「ウイス→ウイスキー」に由来すると補足説明あり)。

 ――ますます強い相手と戦うので、戦闘の表現が難しくなると思います。「最強の敵」と戦っているように見せる工夫については、どのように考えましたか。

 鳥山 さんざん戦いのシーンを描いてきましたので、正直もうパターンはほとんど使い切っています。

 今回は、交互に重い一撃を加えながら、「神対神」の心情を伝えあうのがメーンになっていますが、その他のスピード感あふれる戦闘シーンはアニメスタッフの方にお任せしています。おかげで素晴らしい戦闘シーンの連続になり、「さすが!」と感心しました。

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