羅老号:宇宙大国への道は遠い韓国

1段目のロケットはロシアの技術
自国で開発した発射体での打ち上げはまだ

 韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」の打ち上げが30日に成功したが、韓国が宇宙開発大国の仲間入りを果たしたと胸を張るのはまだ困難だ。

 これまでに自国が開発した発射体で自国の衛星の打ち上げに成功した国(韓国では「スペースクラブ」と呼ぶ)は、打ち上げ成功順に旧ソ連(1957年、スプートニク)、米国(58年、ジュノー1)、フランス(65年、ディアマンA)、日本(70年、ラムダ4S)、中国(70年、長征1号)、英国(71年、ブラックアロー)、インド(80年、SLV)、イスラエル(88年、シャビト)、イラン(2009年、サフィール2号)の9カ国。10番目には、打ち上げをめぐって論議を呼んだ北朝鮮が入った。北朝鮮は昨年12月、事実上の長距離ミサイル(北朝鮮は人工衛星打ち上げ用ロケットと主張)「銀河3号」で人工衛星「光明星3号」の打ち上げに成功したが、この衛星の軌道は当初のものと差があったからだ。韓国航空宇宙研究院の金承祚(キム・スンジョ)院長は「北朝鮮の場合、スペースクラブというより『軌道ロケットクラブ』と表現した方が的確だ」と語った。

高興= 李吉星(イ・ギルソン)記者
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