防府市の離島、野島と三田尻港を結ぶ新船「レインボーあかね」が22日、就航する。昨年11月の乗り上げ事故で旧船が廃船になったため、第三セクターの野島海運（社長・松浦正人市長）が建造した。

　全長27メートル、幅６メートル。旧船ではできなかった軽トラック１台分を積めるスペースを設け、車いすでも利用しやすい構造にした。旧船に比べ、総トン数は83トンで一回り大きい。旅客定員はほぼ同じ95人。

　独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備機構（横浜市）との共同所有で建造。建造費は３億３千万円で、野島海運の負担は当面１割。９割を負担する同機構に対し、野島海運が９年がかりで支払った末に所有権を得る。

【写真説明】野島―三田尻間に就航するレインボーあかね