BLEACH-三刀使いの転生者 (5V)
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どうも。5Vです。今回は死神代行篇ベスト3に入る良い話の井上兄妹話です!ちなみに主人公はほぼ出てきません。



第2話 兄と妹

どうも。双牙です。今俺は井上 織姫(いのうえ おりひめ)の自宅の近くに隠れてあの井上の兄貴のイベントを見ています。おっと壁から井上兄ことアシッドワイヤー…井上兄でいいな。と遅れて一護が出てきました。

「何を迷っている!殺れ!」

一護が斬りそこねているうちに井上兄のヴィトリアルショット…要するに酸攻撃が一護の手に当たり、体制を崩した所にテイルシェイカー…尻尾叩きつけが一護を地面に吹き飛ばす。

そして井上兄の噛みつき…っぽい攻撃が一護に迫る―!

次の瞬間、一護が受けるはずだった攻撃を井上が受け止めていた。

「井上…」

「織…姫…!」

一護も井上兄も驚いたような表情を浮かべている。

「ごめんね…お兄ちゃん…あたしのせいだ…あたしがあの時“独りにしないで”なんて言ったから…だから…行けなかったんだよね…天国に…」

「織姫…」

井上兄も井上の言葉で一時的に落ち着いたのか攻撃しようとする気配がない。

「私、気づいてた。いつもお兄ちゃんが近くに居たって事…昨日だって、車に撥ねられそうになった時、守ってくれたよね。“危ない”って私の足を引っ張ってくれて…」

「そうだったか…」

ルキアが前に歩み出た。

「でも私、いつまでも甘えてちゃお兄ちゃんゆっくり眠れないから…だから、見せたかったの…私は幸せです。心配しないでねって事…でもそれが…お兄ちゃんを…淋しく…させて…」

「違っ違っ違うっ…だ…ウワアアアアアアアア!」

井上兄が呻き始めた。

「また…どういう事だ?」

一護が疑問符を浮かべる。

「あやつは今、己の中の虚に抗っている。奴は自ら虚になった分けでは無い。無理矢理、虚に取り込まれたのだろう。」

「何故?」

一護は尚不思議そうに聞き返す。

「分からぬか?目的は貴様だった筈。強い虚に取り込まれた魂魄は、その虚に操られてしまう。つまり、貴様を狙う虚が貴様と戦いづらい魂を取り込んで、差し向けたのだ!だが、奴は今必至に虚と戦っている。妹の為に…」

「織姫ぇェェぇぇ!」

すると仮面にヒビが入り、粉々に砕け散った。

「織ひ「井上!」」

井上兄と一護がかたや心配そうに井上を見下ろし、かたや井上にかけよるとルキアが言った。

「狼狽えるな!胸の因果の鎖がまだ切れておらん!それが繋がっているうちは、死にはしない。治療の邪魔だ。下がれ!私の鬼道でまだ助けられる!」

そして井上に手をかざすと薄緑色に輝き始めた。井上のヘアピンが同時に光り、井上兄がそれを覗き込む。

「それ、あんたからのプレゼントなんだってな。井上が言ってたぜ。“だから毎日付けてる”ってな。」

すると井上兄が地面に刺さる一護の斬魄刀を手に取る。

「お、おい!」

「このままいても…いずれまた怪物に戻ってしまう。だから今、少しでも正気を保っている間に…消えておきたい。」

言い終わると井上兄が手に持った刀の先端を自分の首に向けた。

「なっそんな、何「一護。」」

「そいつの判断は正しい。一度虚になった者は、二度と元には戻らぬ。そのまま消えさせてやれ。」

「ルキア「案ずるな。」」

「虚を斬るとという事は、殺すという事では無い。罪を洗い流して、魂の故郷劧尸魂界に行けるようにしてやる事だ。そして…その為に我等死神が居るのだ。」

鬼道による治療を続けながらルキアは答える。そして一護が井上兄のほうへ顔を向けると井上兄が心の準備が出来たというように頷き、刀を自分の首に再度向け―「待って、お兄ちゃん…「!」」

「あの日…お兄ちゃんが買ってきてくれたこのヘアピン…私…子供っぽいとか言って喧嘩したよね…仕事に行くお兄ちゃんに何も言わないで…あれが、お別れだったのに…だから…ちゃんと言わせて?」

                「行ってらっしゃい。」

顔から涙を流しながら井上が言う。

「ああ…行ってくるよ…」

そして安らかな顔で自分に刀を突き刺すと、井上兄が霊子となって消えて行った。いや~何度見てもこのシーンは感動ものだな。

「で…虚は尸魂界に送ったけどこっからどうすんだ?」

「ねぇ黒崎くんこれは一体〈ボン!〉うわぁ!?」

井上が喋り終わる前にルキアの手元のライターらしきものから出る煙で井上は気絶した。ありゃ
記換神機(きかんしんき)だな。

「井上!?何だよこれ?」

一護が驚いたようにルキアに尋ねる。

「記憶置換だ。今夜の事件の記憶を消して、代わりを入れておいた。」

「記憶置換?」

「まっ入れ替わる記憶がランダムなのが玉にキズだが…まぁ分からなければ明日まで待て。」

~約10分後~

「で、もう後処理は終わりなのか?もう帰ろうぜ!」

さて…俺もそろそろ帰るかなっと

「そうだな…!?そこに居る貴様!誰だ!」

ルキアはそういいながらこっちを指さしてきた。なっ!?何故バレた!?俺は霊圧をきっちりと…あ!?途中から感動のあまり霊圧抑え忘れてた!?凡ミスじゃねぇか!今までは後処理とかで忙しかったから霊圧探知されなかったから気づかれなかったのか…どうすんだ俺!?





はい、主人公ほとんど出てません。ほぼ原作掘り返しただけです。後忙しいから霊圧探知忘れて気づかれないってのはつっこんじゃダメです。そして次回からやっと主人公が本格的に出てきますよ!チート設定とかもガンガン出していくつもりなんでよろしくお願いします!
P:S何度見てもあの井上兄妹の話はいいよねぇ。


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