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マイコプラズマ肺炎 流行注意
9月18日 17時45分

マイコプラズマ肺炎 流行注意
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マイコプラズマという細菌による肺炎の患者が、この時期としては過去10年で最も多く報告されていることから、国立感染症研究所は、せきが続く場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。

マイコプラズマという細菌が原因の「マイコプラズマ肺炎」は、発熱や全身のだるさとともにせきが長く続くのが特徴で、診断が遅れると肺炎が重症化したり、脳炎などを併発したりすることがあります。
国立感染症研究所によりますと、今月9日までの1週間に全国のおよそ500の医療機関から報告された患者の数は501人で、この時期としては過去10年で最も多くなっています。
1つの医療機関当たりの患者数は、栃木県で6.57人、群馬県で3.63人、福島県で3.29人など関東を中心に東日本で流行しています。
マイコプラズマ肺炎は、去年も秋から冬にかけて大きな流行となりましたが、ことしは年明けから患者数の多い状態が続き、今月9日までの累積の患者数は、去年の同じ時期の1.8倍に上っています。
また、これまでに報告された患者の80%は14歳以下の子どもとなっています。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「これまで治療に使われていた抗生物質が効きにくいタイプが増えていて、年間を通しても去年を超える規模の流行になるおそれがある。大きな流行になれば重症化する人も増えることから、せきが続く場合はマスクをし、早めに医療機関を受診してほしい」と話しています。

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