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モモについての考察 
厚生労働省発表の野菜中の放射能量データの追跡調査からの考察 
平成23年8月3日
福島県内のモモにおいて、放射性セシウムの検出量は、
最高値でも伊達市にて161Bq/kg、ついで桑折町で94Bq/kgが検出されただけで、
県内のほとんどは、50Bq/kg前後以下となっています。
これは、モモに含まれる自然放射能K-40より少ない値と言えます。

結論として、
測定検体すべてが暫定基準値より遥かに小さな値を示しているため、
福島産のモモは安心して摂取して良いと言えるでしょう。

なお、土中のカリウムイオンの濃度が高くなると、
放射性セシウムを吸収し難くなる傾向※が分かっているため、
来年以降は、さらに放射性セシウムの混入を防ぐための対策が期待されるでしょう。


文責 AFTC副代表 半谷 輝己


※環境パラメータ・シリーズ1「土壌から農作物への放射性物質の移行係数」
財団法人原子力環境整備センター 内田滋夫(放医研)ら。1988

 
 福島県市町村名地図
 
モモ中の放射性セシウム(Cs-134、Cs-137合算) 
平成23年5、6月 
 
  平成23年7月 
グラフ作成者 佐久間 雄嗣
   ※単位はBq/kgであり、Cs-134とCs-137の合計値である
   ※厚生労働省発表のデータを基に作成 
   ※サンプルは、5月12日から7月28日までの116件である
   ※各期間において同一地域のサンプルが複数あった場合は、最も高い値のサンプルを採用 
   ※グラフ中の0の値はND(検出無し)の意味である
   ※グラフ中において値が明記されてない地域は、その期間内に該当するサンプルがなかった地域である 
   ※黄色は日本の暫定基準値500Bq/kgより高く、米国の基準値1,200Bq/kg以下の値である
   ※赤色は米国の基準値1,200Bq/kgより高い値である
  
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