オスプレイ配備:那覇・浦添上空も飛行

主なオスプレイの飛行経路

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2012年6月15日 09時40分
(2時間48分前に更新)

 MV22オスプレイの想定される飛行ルートに、那覇市や浦添市の中心市街地上空も含まれることが、米側による環境審査の詳細データで分かった。高度は、地上150メートルから600メートル程度。事故が相次ぐオスプレイが、県内でも最も人が集まる那覇市から宜野湾市へ突っ切って飛ぶことに反発が強まっている。

 詳細データで公表された普天間飛行場周辺でのオスプレイの飛行経路図は9枚。このうち3枚は、那覇空港と普天間飛行場をほぼ直線で結ぶ。600メートルから徐々に高度を下げながら、那覇市の県庁や新都心地区、浦添市役所付近を飛び、浦添総合病院そばの上空では高度150メートルになって、宜野湾市の大謝名小近くを通り、飛行場へ向かう。この間に、着陸のため、翼の向きを変える操作もする。

 また、主に普天間飛行場内の北西側を周回しながら離着陸を繰り返す経路図では、一部で飛行場外に出て、宜野湾市大山2丁目付近の住宅街上空を300メートルから90メートルに高度を下げながら飛ぶという。

 このほか、中城村から西原町、与那原町と南風原町を通って那覇市東部など、中南部でも多くの市町村上空が飛行経路に含まれているとみられる。

 那覇市の翁長雄志市長は「住民への配慮がない。米側がどれだけデータを示しても安全は担保されない」と憤った。(福井悠介)

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