NHK宮城県のニュース 仙台放送局

水産物の放射性物質測定不十分

宮城県は、主な漁港がある県内5つの市と町に水産物の放射性物質を測定する機器を貸し出していますが、ほとんどの自治体で測定が行われていなかったり、測定結果が公表されていなかったりと、十分な対応がとられていないことが分かりました。
宮城県は、魚や貝などの水産物に含まれる放射性物質を測定するため、およそ300万円の機器を5セット購入し、去年11月、主な漁港がある気仙沼市、石巻市、塩釜市、南三陸町、それに女川町の5つの市と町に貸し出しています。NHKが各自治体での運用の実態を調べたところ、女川町は、地元の漁港で水揚げされた魚介類の放射性物質を測定し、その結果を町のホームページで公表していました。
一方で、石巻市と南三陸町は測定は行っているものの、結果は公表していませんでした。
さらに気仙沼市と塩釜市は、この機器による測定自体を行っていませんでした。
このうち塩釜市は、「気温や湿度が安定した場所が確保できず、測定ができない」と話しています。また、結果を公表していない石巻市は、「県が公表の基準などを定めた指針を策定するまでは、何をどう公表すればよいか分からず、控えている」と話しています。
これについて宮城県水産振興課は、「指針の作成が遅れ、自治体の対応にばらつきが出ていて申し訳ない。国や県による調査は行われているが、市や町でも測定が行われ、結果が公表されるように対応を急ぎたい」と話しています。

03月15日 18時51分

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