※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

政府主催の追悼式 祈りささげる

3月11日 18時8分

政府主催の追悼式 祈りささげる
K10036384111_1203111641_1203111643

東日本大震災から1年となる11日、政府主催の「追悼式」が東京で開かれ、天皇皇后両陛下、野田総理大臣らが出席し、犠牲者に追悼の祈りをささげました。

追悼式は、11日午後、東京の国立劇場で開かれ、天皇皇后両陛下、野田総理大臣、遺族の代表らおよそ1200人が出席しました。
式では、国歌を斉唱したあと、地震が発生した午後2時46分に出席者全員が黙とうを行い、犠牲者に追悼の祈りをささげました。
続いて、野田総理大臣が「今もなお、多くの方々が不自由な生活を余儀なくされています。生まれ育ったふるさとを、より安全で住みよい街として再生させようとする被災地の取り組みに最大限の支援を行ってまいります。福島を必ずや再生させ、美しいふるさとを取り戻すために全力を尽くします」と式辞を述べました。
天皇陛下は「被災地の今後の復興の道のりには、多くの困難があることと予想されます。国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくよう、たゆみなく努力を続けていくよう期待しています。そして、この大震災の記憶を忘れることなく、子孫に伝え、防災に対する心掛けを育み、安全な国土を目指して進んでいくことが大切と思います」と、おことばを述べられました。
追悼式では、岩手、宮城、福島の遺族の代表3人があいさつし、このうち、震災の1週間前に結婚式を挙げた長男らを失った宮城県の奥田江利子さんは「生きていくことが何なのか考えることさえできない日々が続きましたが、息子の忘れ形見の初孫が去年の7月に生まれ、孫の成長が生きる希望につながっています。被災地を支えて下さった日本全国、世界各国の皆さんに心から感謝し、その恩に報いるために、私たち一人一人がしっかりと前を向いて生きていきたいです」と述べました。
式では、このあと外国の代表ら参列者が献花を行い、犠牲者の冥福を祈りました。