報道特集スペシャル「百人百熱」 韓国・盧武鉉大統領 本音で直接対話 韓国の盧武鉉大統領と市民の対話を読む
日韓の明るい未来

「日韓の明るい未来」

筑紫 はい、スタジオの質問を少し。

質問者(男) 自分はサッカーの韓国代表の安貞桓選手のファンなんですけど、盧武鉉大統領は日本代表のサッカー選手の中で特別好きな選手がいたりしますか。

盧大統領 非常に難しい質問に引っかかってしまいました。私はだいたい歌が上手い人だとか、サッカーが上手い人だとか、私は見る事は好きなんですが、習慣的に人の名前までは覚えておりません。したがいまして、韓国でも良くその事情が分からないので、選挙の際にそういった質問が出るたびに、私は手に汗を握るというような状況になりますが、今日もそういった様な感じですね。

田丸 では大統領、もう一度大坂から質問を受けたいと思いますんで、加藤アナ(大阪)さん。

加藤アナ(大阪) では未来に向けての質問です。はい、どうぞ。では李君行きましょう、高校生です。

質問者(男) 私は在日韓国人ですが、今まで日本の社会から色んな物を受けて育てて頂いたと思っているんですが、将来はそれを自分が今まで受けた物を日本の社会に還元していきたいと思っています。それがひいては韓国と日本そして北東アジア、ひいては世界の平和と繁栄に貢献できると思いますが、それに対して大統領の感想をお聞かせ下さい。お願いします。

盧大統領 これまで韓国人が海外に出て、非常に多くの人々が海外で暮らしました。我々が幼い頃、ユダヤ人やそして中国には海外で暮らしていても、国籍を捨てず、そして言葉を捨てず、また家族の文化を捨てないというような事があり、それは非常に良いことであるといった教育を受けました。そしてそれが非常に良いことであると考えてきました。しかしながら世の中は変わっていきながら、世界が一つに統合していく過程の中で、必ずしもその国籍を守るということが称賛をするようなこと、称えることだけだと思いません。

どのような国の人でも自分の国の文化の誇りを捨てないにしても、現地の文化そして体制に適応して、またそこでその社会の一員として定着して、その社会に寄与することは非常に重要なことであります。したがってその李君がそのように話しをしてくれたことは、非常に進歩的な考えであると思います。自分の民族的なアイデンティティーは保ちながらも、この現地の一員として適応し、貢献していく考えはその二つの共同体を一つにつなげることのできる力になり、また架け橋になれるだろうと思います。私はその様な考えを持っており、国籍問題に対しても、もっと自由に考え、それで二つの民族をお互いに一つにつなげていく架け橋として、日本にいらっしゃる同胞の皆さま方が大きく寄与できるような、できたらという考えが良い考えだと思います。

加藤アナ(大阪) 李君、大統領のお答えいかがですか。

質問者(男) 誠実に答えて頂いて、有り難うございます。カムサハムニダ。

加藤アナ(大阪) はい。未来を支える高校生からの質問でした。

田丸 もう一方どうぞ。

加藤アナ(大阪) はい、もう一方いけますか。じゃあ行きましょう。質問です。はい、どうぞ。早くあがりました、塚本さん。

質問者(男) もし、大統領が今日本の首相になったとしたら、どういった国を目指して、また今どういったことをされたいと思いますか。

盧大統領 しかし、質問をする順番で女性がいつも後ろに回されるようですね。男性が質問しても、私の耳には女性の声として聞こえてくるために、私は全ての女性から質問を受けているような状況です。私が日本の総理になる可能性は全く無いと思って一度も考えたことはありませんでした。しかし、突然考え出そうと思うと、難しい答えで、少し詰まってしまいますが、日本はどの国よりも早く特に東洋では最も早く近代化を実現しました。その経験は非常に重要な経験であります。大きな財産であります。そして日本は経済的に世界第2位の経済大国であります。国民とともに確固として平和を指導する勢力として隣国が信頼できるようにしていきたいと思います。そうすれば日本はこれから限りなき未来が開かれるだろうと思います。

田丸 ありがとうございました。そして大阪の皆さんもありがとうございました。ではそろそろ時間になってしまいました。あの草なぎさんここで会場の皆さんに最後の締めくくりの質問があるんですよね。聞いてみましょう。

草なぎ はい。それでは皆さんに最後にお尋ねします。日韓関係はより良い方向に向かっていると思う方、スイッチを押して下さい、どうぞ。

(98ポイント)