県内592ヵ所で使用を禁止。多くが緑色に濁った ホットスポットとなって、見捨てられたままだ。 新学期はもう始まっている。この現実をどうするつもりか
9月1日、原発事故で休校中の16校を除く福島県内のすべての学校で2学期が始まった。久しぶりの友達との再会に子供たちの笑顔がはじける。放射線量の高い校庭の表土除去も各地で進み、普通の生活を取り戻すべく福島の子供たちは動き出そうとしている。
しかし、彼らが生活の大半を過ごす学校には、行政がいまだ手をつけていない危険が潜んでいる。
「今年、福島県の幼稚園・小中学校・高等学校・養護学校で屋外プールを所有している735ヵ所の施設のうち、592ヵ所が自前のプールでの水泳の授業を見合わせました。地震でプールが壊れたところもありますが、ほぼすべてが生徒たちの被曝を恐れてのことです。プールには災害時の緊急用水として冬場も水を溜めておくのですが、原発事故により放射性物質が飛散して溜まり、簡単に排水できなくなってしまったのです。プール使用を決めた143ヵ所の大部分は、福島第一原発から100km前後離れている会津地方の学校です。5月末に排水可能という通達を出したのですが、残る592ヵ所のうちの大部分が、排水できていないとみています」
福島県教育委員会(教育庁)学校生活健康課の吉田尚課長はこう説明する。本誌が取材したのは9月5日。つまり2学期が始まった福島の学校には、〝放射性物質の溜め池〟と化した、緑色に濁ったプールが600ヵ所近くもあるのだ。
25mプールの公認規格に適合する最小サイズ(25.01m×10.4m×1.0m)と仮定して、600ヵ所で約15万tもの〝放射能汚染水〟が溜まっている計算になる。
本誌は実際に郡山市内の、とある小学校を訪ねた(なお、校名については、児童や付近住民に配慮し、匿名とする)。
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