千葉県柏市の劇団が「Hot☆Spots(ホットスポッツ)」というグループ名で、ご当地アイドルのオーディションを企画したところ、「不謹慎だ」との批判が寄せられ、中止に追い込まれていたことが9日、分かった。局地的に放射性物質に汚染された「ホットスポット」を想起させるネーミングが住民感情を逆なでした。
企画したのは約50人が所属する「新劇団松葉ステッキ」。2月末にオーディションを開催し4月のデビューを目指していた。予定されていたデビュー曲の題名は「1ミリシーベルトの微熱」だ。
柏市では昨年10月、市有地の土壌から1キロ当たり27万6000ベクレルという高濃度の放射性セシウムが検出された。劇団は「『ホットスポット』でネット検索したとき、明るくて楽しいニュースが出てきてもいいのでは」と説明するが、市放射能対策室は「市民の心配をあおりかねない」としている。
(紙面から)