ヘッジファンドの運用資産、初の2兆ドル超え-投資益や新規資金流入
4月19日(ブルームバーグ):世界のヘッジファンドの運用資産は今年の第1四半期(1-3月)末時点で初めて2兆ドル(約165兆円)を超えた。世界的な金融危機の際に見られた過去最大規模の投資損失や顧客による資金引き揚げから、回復が示された。
米調査会社ヘッジファンド・リサーチの19日の発表によると、ヘッジファンドの運用資産は第1四半期に1020億ドル増加した。そのうちの700億ドルは投資パフォーマンスによるもので、320億ドルは新規資金の流入だという。
世界のヘッジファンドの運用資産は2009年第1四半期に一時1兆3300億ドルまで減少。前の年に損失が広がったことで、顧客による資金の引き揚げが急増した。ヘッジファンドは過去2年間いずれも平均でプラス10%の投資リターンを上げ、年金基金や寄付基金、ほかの投資家の資金を呼び戻している。
ヘッジファンド・リサーチによれば、今年第1四半期に顧客が新規に投じた320億ドルは、07年第3四半期(7-9月)以来の最高だった。
記事に関する記者への問い合わせ先:Jesse Westbrook in London at jwestbrook1@bloomberg.net
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更新日時: 2011/04/20 01:43 JSTニュース一覧
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