米議会上院は15日、2012会計年度(11年10月〜12年9月)の国防権限法案を賛成86、反対13で可決した。核開発疑惑がくすぶるイランへの新たな圧力として、米国外の金融機関とイラン中央銀行との取引を制限する内容も盛り込まれている。
下院も14日に通過しており、オバマ大統領が近く署名して成立する見通し。
イランへの制裁措置では、原油取引でイラン中央銀行を利用する金融機関に対し、米国の金融システムの利用を制限するとしている。イラン産原油の輸入に同中央銀を使う日本や中国、欧州などの金融機関への影響が予想される。