社会

オスプレイの情報収集も
(山口県)
沖縄への配備が計画されているアメリカ海兵隊の新型輸送機、MV−22オスプレイについてアメリカ軍が岩国基地周辺でも環境影響調査を行っていることに対し岩国市は8日、「飛来する可能性も想定される」として情報収集に努める考えを示した。MV−22オスプレイは垂直離着陸が可能な大型輸送機で来年後半にも沖縄の普天間基地に配備される計画となっている。しかし、開発段階で墜落事故が相次ぎ30人が死亡したことから沖縄では「危険な機種」として反発の声が挙がっている。8日の岩国市議会で市の村田基地政策担当部長はアメリカ軍が現在、配備や運用にあたり空域や大気・騒音など環境影響調査を実施していて国から、岩国基地もその対象となっていると説明があったことを明らかにした。そして、オスプレイが沖縄に配備された場合、岩国基地に飛来する可能性も想定されることから情報収集に努める考えを示した。一方、アメリカ海軍はことし8月、長崎の佐世保基地に配備されている強襲揚陸艦エセックスを来年春にオスプレイが離着陸できる強襲揚陸艦ボノム・リシャールに交代させることを発表している。オスプレイの配備は沖縄だが岩国基地所属の垂直離着陸機ハリアー攻撃機も強襲揚陸艦との一体的な運用が行われていてオスプレイが岩国基地を使用する可能性が高まっている。
[ 12/8 19:39 山口放送]