■通算400号本塁打、そして太極マーク
―韓国に復帰して破りたい記録があるとすれば、何ですか。
「初めてプロになったころは、本塁打600-700本をマークして、誰にも破れない記録を打ち立てるという自信と欲がありました。しかし8年の空白は大きいですね。私の本塁打記録は324本ですから、通算本塁打記録(351本)の更新は無難ではないかと思っています。少なくとも400号はマークしたいですね。安打は2000本です。700本(現在1286本)ほど足りないので、あと6年間活躍し、1シーズンに平均120本ずつ打てばいいですね。そのためには、KIAの李鍾範(イ・ジョンボム)先輩のように40過ぎても現役を続けなければならないでしょう。体力さえ続けば、そうしたいです」
―朴賛浩(パク・チャンホ)選手の復帰や引退に関するうわさが多いですね。
「本人は続けたいと思っているのに、他意によってユニホームを脱がされるとすれば、これほど悲しいことはありません。最初、私は36歳まで現役を続け、引退しようと思っていました。ですが、すでに私は韓国の年で36歳です。今辞めたら惜し過ぎます。朴賛浩選手が韓国でプレーすれば後輩たちも多くのことを学べると思います。朴賛浩選手とは今年同じチームでしたが、一緒に過ごす時間が少なかったことが惜しまれます。国内のチームに復帰すれば、真っ向から対戦することになると思うので、奥歯をぐっとかみ締めて飛び掛かっていくつもりです」
―選手生活の中で、その他に夢があるとしたら何ですか。
「WBCを2回ともテレビで観戦しなければならなかったのは残念でした。日本で生き残るためには仕方がないことでしたが、テレビを見ながら本当に胸が張り裂けそうな思いでした。今は韓国に戻って来たので、もう一度WBCで大韓民国の代表としてプレーしてみたいです。秋信守(チュ・シンス)が本塁打を打つところも直接見てみたいです。もちろんそれには実力が伴わなければなりませんけどね。人間の欲望には、終りがないですね」
―引退後のことを考えたことはありますか。
「現役を退いたとしても、指導者として残りたいですね。引退したら、家族ともっと多くの時間を過ごしたいです。今年も一緒に外食した記憶はうっすらとしか覚えていません。引退したら、世界一周でもしたいと思っています」
―息子のウンヒョク君をプロ選手として育てる考えはありますか。
「巨人の2軍にいた時、息子を球場に連れて行ったことがあるんですが、私がびっくりするほど、よく打つんですよ。ところが今はサッカーがお気に入りのようです。プロ選手として育てるつもりはありませんが、本人が望めば辞めさせるのは難しいでしょう。私も幼いころ、意地を張って野球を始めました。大学に進学する代わりにプロ入りし日本の舞台に挑戦したのも、父の考えを押し切って自分の考えに固執したからです。これから子どもを育てていく中で、父の心を理解できるようになるのではないかと思っています」
―国内での年俸はいくらくらいになると思いますか。
「プライドさえ守ってくれるなら、いくらでも構いません。しかし正直に言って、私もいくらもらうべきか知りたいです。一度お話していただけませんか」