インタビュー:イ・スンヨプ、韓国復帰への思い語る

日本での光栄と屈辱…後輩とのレギュラー争いに勝たねば
サムスン復帰「野球を始めた所で終わりたい」
日本で情熱減少、古巣で再びプレーしたい
日本での不振、コーチの言葉に従い自分のスタイルを見失う
2度優勝しオールスターにも出場、日本での生活に心残りなし
今後の目標は400本塁打・2000安打、WBC代表も
「KIA李鍾範のように40過ぎまでプレーしたい」 

―この4年間、期待に応えることができなかった原因は何だったんですか。あるいは外国人差別でも?

 「日本人コーチたちの言葉に従っているうちに、自分も知らない間に少しずつフォームが変わり、自分のスタイルを見失ってしまったんです。自分の主観がはっきりしていなかったということです。外国人差別はなかったと信じたいです。私は高校卒業後にプロ入りし、代打からスタートしました。そこでチャンスを生かすことでレギュラーになることができたし、成功したと思っています。巨人では最初のころはうまくいきましたが、後半はだめだったでしょう。チームがチャンスを与えてくれた時、自分自身がそれを生かすことができなかったのです」

■「韓国野球は恐ろしくなった」

―韓国に復帰して、活躍できると思いますか。

 「今回韓国シリーズを見て、技術的にかなりの発展が見受けられました。投手たちも現在の制球力を保つなら、攻略は簡単ではないでしょう。柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ユン・ソクミン、金広鉉(キム・グァンヒョン)、名前を聞いただけで身が引き締まる思いです。今の私は8年前のイ・スンヨプではありません。下手をすると、大恥をさらす可能性だってあるんです。私の過去の記録はどこまでも過去のものでしかありません。後輩たちと善意の競争を繰り広げることで、まずはレギュラーの座を確保しなければと思っています。現在、サムスンの一塁手はチェ・テインですよね。まずはこの選手に勝つことからでしょう」

―具体的な目標はありますか。

 「ある程度は活躍しなければという思いはありますが、具体的にはやや話しにくいです。しかし、野球がもっと上手になりたいという思いはどこの誰にも負けません。(イ・スンヨプの本塁打をキャッチするために)昔のように虫取り網が外野スタンドに持ち込まれ、ファンが私の名前を叫んでくれる姿をもう一度目にしたいです。そう考えただけでも、今から胸がドキドキします」

―昨年は打撃7冠王、今年は3冠王に輝いた李大浩(イ・デホ)選手が日本に行けば、成功するでしょうか。

 「李大浩はうまく適応するでしょう。私のようにどんな球にでも手を出すようなスタイルではないと思います。打率も3割6分くらいだし、問題ないでしょう。ただ“韓国で活躍していたからそれなりの待遇をしてくれるだろう、まずは日本の選手が歩み寄ってきてくれるだろう”と思っていれば、苦戦するでしょうね」

姜鎬哲 (カン・ホチョル)記者
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