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NHK大河の題字「著作権侵害」 京都の書道家が提訴

2011年9月23日

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 NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」と「龍馬伝」の題字をめぐり、京都市の商業書道家の上坂祥元氏(64)が22日、「漢字と英文字の配置が盗用されて著作権が侵害された」として、NHKに慰謝料1千万円や謝罪広告を求める訴訟を京都地裁に起こした。

 訴状によると、上坂氏は企業のロゴマークなどとして1975年に「匠象 SHOZO」、90年に「写影 SHA―EI」を作成した。いずれも漢字を左上から右下に斜めに書き、左中央に英文字を配置するデザインだった。NHKは2003年放送の「武蔵 MUSASHI」と10年放送の「龍馬伝」で漢字と英文字を使った題字を採用した。

 上坂氏は「匠象と写影での漢字と英文字の配置には際立った特徴があり、デザインの最も創作的な部分」と主張している。上坂氏は有名企業の広告ロゴのほか、NHKの連続テレビ小説や土曜ドラマの題字を手がけたこともある。

 これに対し、NHK広報局は「武蔵と龍馬伝の題字は別の書道家の筆書きにNHKが英文字を組み合わせた」とし、著作権はNHKにあると説明。提訴については「訴状が届いていないのでコメントは控える」としている。(村上晃一)

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