前書き
本作品は、タイトルでも書いたとおり。
オリ主、オリ敵、折りキャラ、チート、多重クロスでお送りいたします。
主人公は、原作知識もある程度あります。変人です。
時々、キャラが崩壊したり、原作とは異なる展開になっちゃったりします。
更新は、亀なりに遅くなると思います。あと、誤字とかもあるかも・・・。
いろいろと、不安要素たっぷりな作者ですが温かい目で見守ってください。
最初は、東方の世界から始まります。
九月三日に、書き直しました。
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「どこだここは・・・」
怪しげな雰囲気漂う森の中に。Tシャツ短パン姿の15歳くらいの少年がぽつんとたたづんでいた。
彼は、茶色の髪の毛をかくと。自分がついさっきまでしていた行動を思い出す。
夏休みに入ってすぐ。自分の家の自分の部屋で、この格好で惰眠をむさぼっていた。
そして、突然森特有の土のにおいがした。彼の家の周りには森など無いのに。
驚いて飛び起きるとそこには森の中だった、と。
「うん、わけがわからねぇよ」
少年、東堂 明【トウドウ アキラ】は。自分のみに起こった超常現象に思わずそう呟いてしまう。
「・・・まぁ、あれだ。とりあえず冷静になろう」
まるでなんとも思っていないような、いやむしろこの状況を楽しんでいるかのような表情で明は言う。
(ええっと?森の中で遭難したらどうしたらいいんだっけ・・・あっ!!川を探せばいいのかよし!!)
明は、大きくうなずくと行動を開始した。始まりの第一歩。明の大冒険が始まろうとし・・・。
「おーい。こんなところでなにやってるんだ?妖怪に食われちまうぜーー」
・・・ていたのを、どこからか聞こえてきた少女の声が遮った。
(・・・なんだよ、ちょうど面白くなってきたところなのに・・・)
明はふてくされながら声の聞こえた方に振り返るが、誰もいない。
「あれ?」
「どこを見てるんだぜ?上だよ上」
「上ぇ?」
言われたとうりに上を向く。
「っ!!?」
明は、驚愕して目を見開く。驚愕した理由は二つ。一つは声の主と思われる少女が魔女みたいな格好をして、さらに箒にまたがって“空に浮かんでいた”ということ。
二つ目は、その少女のことを明は“知っている”ということ
「魔りううむ・・・」
思わず、“彼女の名前”を言ってしまいそうになり慌てて口をふさぐ。
「別に驚いてくれても構わないぜ?そういう反応見るの結構好きなんだ」
そう言って少女。霧雨 魔理沙【キリサメ マリサ】は、楽しそうに笑いながら地面に降り立った。
その笑顔はとても眩しく美しかったが、あいにく今の明には笑顔に見とれるほどの余裕は無かった。
(ど、どうなっているんだ?コスプレ・・・だったら空飛ばねぇよ)
明は、パニック状態だった。無理も無い。いきなり見ず知らずの場所に放り出されて、さらにアニメやゲームなどで登場するキャラクターが自分に話しかけてくる。
彼の頭の中では様々な疑問や憶測が飛び交い。最終的に一つの答えが導き出された。
『東堂 明は幻想入りした』
この答えにたどり着いたとき、人は二つの行動をとる。
『発狂する【オソレル】か』、『狂喜乱舞する【ヨロコブ】か』。
明の答えは。
「いやっっっ!!!!たーーーーーーーーー!!!!!!」
『狂喜乱舞する【ヨロコブ】』だった。
「ひぃっ!!」
突然両手を突き上げ喜び始めた明に、魔理沙は驚き飛びのく。
あ、いかんいかん。
「ああ、すまない。驚かせてしまったかな?ついはしゃいでしまって。ところで、あなたのお名前を聞かせてもらっても構わないかな?」
すごくいい笑顔で明が言う。
魔理沙が顔を青ざめて引いている。うん、俺もキモチ悪いと思ってる。
「ああ、ごめん。これは、俺が最初に名乗ったほうがいいよな?俺の名前は東堂 明。見てのとうりの変人だ」
慌てて、表情を戻してさらりと言う。
「ぷっ」
魔理沙が噴出した。心の中でガッツポーズをとる。よっしゃ。
「あははは、本当に変わった奴だな。服装も変わってるし」
「服装?」
あ、そういえば俺Tシャツに短パン姿。・・・幻想入りするんだったらまともな格好をしとけばよかったなぁ。
が、後悔しても後の祭りだ。割り切ろう。
「おっと、私の名前がまだだったぜ。私の名前は魔理沙。霧雨 魔理沙だぜ」
「おう、よろしく魔理沙」
「よろしくだぜ、明」
魔理沙が俺の名を呼ぶ。あ、やばいなんか泣きそうだ。
俺の後ろで何かが動く音がした。
俺は反射的に振り返り。魔理沙は八角形のなにか(なんだっけ?名前忘れた)を取り出し音のした方向に向ける。
「・・・匂いに誘われて妖怪たちが集まってきてる。離れたほうがよさそうだぜ」
俺は、体の匂いをかいで見る。別に汗臭くもなんとも無いぜ?
魔理沙は、箒にまたがると俺のほうを向いて。
「・・・乗りな」
と言った。
やべぇっ!!超かっこいいんですけど!!?
そして俺は、ほいほいと魔理沙後ろに座る。そして、振り落とされないように魔理沙の背中を抱きしめる。
下心は無い、安全のためにやっていることだ。だから、嫉妬の目で見るのをやめてほしい。
ふわりと、足が地面から離れる。やばい、二重の意味でどきどきする。
「ふふ、しっかり掴まってるんだぜ?」
ん?なんか魔理沙の目が怪しく光ったような気がする・・・。いやな予感がする。
「あー、魔理沙?安全飛行でたの・・・」
「飛ばすぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ちょっ!!てめっ!!話し聞け!!!ぎゃあああああああああああ!!!!!」
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主人公の名前と特徴
名前 東堂 明 【トウドウ アキラ】
年齢 15歳
性別 男
性格 面白いこと大好きで、いろんなことに首を突っ込む。お調子者。
気さく。肩肘張らない。
髪の色 淡い栗色
瞳の色 同じく栗色
特徴 髪質は絹のようにさらさら、猫のようなつり目、童顔。
顔はいいけどモテない。女子いわく「黙っていればもてる」
肝が据わってる、というかめったことでは驚かない。