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【愛知】

エアコン室外機の盗難相次ぐ 転売目的、既に昨年分超す

2011年6月26日

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 県内で今年、エアコンの室外機が盗まれる被害が多発している。簡単に盗めて比較的高値で転売できるためとみられ、既に300件以上発生。昨年1年分の件数を超えた。すでに暑さは本格化。ある日突然、エアコンが使えない事態にならないよう、県警は注意を呼び掛けている。

 北名古屋市の民家から室外機(2万円相当)を盗んだとして西枇杷島署は6日、一宮市の廃品回収業者の男(30)=窃盗罪で起訴=を逮捕した。

 男は昨年11月ごろに廃品回収の仕事を始めたが収入が少なく、室外機を狙うように。住人のいないアパートを中心に80件ほど犯行を重ね、金属買い取り業者に1台3000円ほどで売ったと供述。解体し、銅など内部の金属を再利用するらしい。一般の鉄製品の買い取り価格は1キロ30円ほどといい、室外機は格段に効率がいい。

 室外機は固定されずに置かれていることが多く、配線やホースを切断するだけで盗める。加えて、業者の回収作業だと思われて怪しまれない。実際、男の犯行は白昼の午後3時ごろで、隣人が目撃していたが、普通の工事だと思っていたという。

 署によると、県内の民家や事業所から室外機が盗まれる被害は一昨年の160件から、昨年は1・5倍以上の251件に増加。今年は尾張地方を中心に5月末までで275件発生した。6月に入ってからも50件と減っていない。

 大手家電量販店では、盗まれたのが室外機だけでも、不具合が起きないようエアコン本体ごとの買い替えを勧めており、使用者の負担は大きい。署の担当者は「泥棒は犯行に時間がかかるのを嫌がる。ぜひ固定してほしい」と話している。

 (日下部弘太)

 

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