政治【放射能漏れ】海水注入の中断指示 首相は否定 では誰が? 瞬間判断で議事録なし +(1/3ページ)(2011.5.24 00:22

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【放射能漏れ】
海水注入の中断指示 首相は否定 では誰が? 瞬間判断で議事録なし 

2011.5.24 00:22 (1/3ページ)
衆院東日本大震災復興特別委で答弁する菅首相。奥は原子力安全委員会の班目春樹委員長=23日午後

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衆院東日本大震災復興特別委で答弁する菅首相。奥は原子力安全委員会の班目春樹委員長=23日午後

 菅直人首相は23日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、東京電力福島第1原発1号機への海水注入が一時中断した問題で、自らは指示していないと強調した。だが、海江田万里経済産業相は過去の国会答弁で首相が関知していたことをほのめかす発言をしている。原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は注水が中断した場合、「原子炉の状態は悪化する」との認識を示した。指示は誰がしたのか、55分間中断の影響はあったのかを探った。

 「報告はなかった。報告が上がっていないものを『止めろ』とか言うはずがない。私が止めたことは全くない!」

 菅首相は自民党の谷垣禎一総裁から注水が中断した経緯を追及されると、ひたすら関与を否定し続けた。

 首相答弁の「報告がなかった」とは、東電が3月12日午後7時4分に海水による「試験注入」を始め、同25分に停止したことを指す。首相は、注水が行われていたこと自体を知らされていなかったので、「聞いていない」と激怒することはありえないとしたのだ。

 これに対し、海江田氏は今月2日の参院予算委員会で、試験注水が終わった後に「再度重ねて首相から『本格的な注水』をやれ」との指示があったことを明らかにした。海江田氏の答弁通りに読めば、試験注水を知らなければ「本格的な注水」の指示は出せない。

 海江田氏発言に関し、福山哲郎官房副長官は23日の記者会見で「後に分かったことも含めて発言した」と答え、首相が試験注水を知っていた事実は「全くない」と強調した。

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衆院東日本大震災復興特別委で答弁する菅首相。奥は原子力安全委員会の班目春樹委員長=23日午後
東日本大震災復興特別委員会で質問に立つ自民党の谷垣禎一総裁(左手前)。右端は菅直人首相、左奥は原子力安全委員会の斑目春樹委員長=23日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)
3月12日の海水「試験注入」をめぐる首相らの発言
地震発生後の原子炉の水位

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