この夏、久々に水着に着替えてみたら、意外と汚い自分のへそに気がついてがく然…。というか赤面。そこで周囲の男子のへそをチェックしてみると、意外と皆さん、汚れたまま放置してらっしゃる様子。
もちろん風呂にはちゃんと入っているのだけど、そういえば意識的にゴシゴシやることはあまりない。へそは体を洗う際の盲点なのかもしれない。ここらで一度、徹底的にキレイにしておきたいものだ。
でも、「へそのゴマを取るとお腹が痛くなる」というのは、子どものころから教えられてきた定説。もしかすると、へその掃除は健康に良くないのでは…? よい機会なので、医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に、その真偽を確認してみよう。
「それはまったくの迷信です(キッパリ)。へそのゴマというのは単なる垢ですから、ほうっておくと悪臭の元になりますし、下手をすれば悪い菌に感染する原因にだってなりかねません。へそは清潔を保つに越したことはないですよ」
へそのゴマは、百害あって一利なし! それなら安心して、さっそくお掃除してしまおう。
「ただし、へその部分は皮下脂肪が薄く、他の部位と比べて内臓との距離が近いので、洗う際は慎重に。タオルでゴシゴシやるのではなく、オリーブオイルや乳液などを塗布した綿棒で、やさしく拭き取るのがベストでしょう」
そもそもへそとは、胎内の赤ちゃんが酸素や栄養分を取り入れたり、二酸化炭素や老廃物の排出を行う大切な部位。
「つまり、人がこの世に誕生するうえで、大切なパイプとなっていた部分です。神聖で大切なものであるという考えが、へそを触らせないよう、ゴマを取ってはいけないとの教えを生み出したのかもしれませんね」
なお解剖学的には、へそを無闇に触ると腹膜に刺激を与え、それが腹膜の炎症につながるとの考え方もあるそうだが、森田先生自身は「実際にそういう患者を見かけることは、まずありません」という。こうした説もまた、都市伝説を生んだ要因のひとつかもしれない。
いずれにせよ、単なる垢であるゴマそのものには、我々の身を守る機能はない。へその手入れを怠らず、隅々まで清潔な男を目指そう!
(R25編集部)
第15回 おへその“ゴマ”は取ったらダメなの?はコチラ
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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