船長釈放 有志議員が抗議の声明
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船長釈放 有志議員が抗議の声明

9月27日 14時3分 twitterでつぶやく

尖閣諸島の日本の領海内で起きた中国漁船による衝突事件について、民主党の有志の国会議員が記者会見し、「外交問題を1つの理由とする判断は検察の権限を大きく逸脱し、きわめて遺憾だ」として検察側の対応に抗議する緊急声明を発表しました。

緊急声明は民主党の松原仁衆議院議員らがまとめ、党内の73人の国会議員が賛同しています。緊急声明では、那覇地方検察庁が船長を処分保留のまま釈放した理由の1つとして日中関係を考慮したとしていることについて、「検察の権限を大きく逸脱したきわめて遺憾な判断と言わざるを得ず、政治家が国益を踏まえた政治的・外交的決断を行うというわが国の議会制民主主義を大きく揺るがすものだ」としています。さらに松原氏や中津川博郷衆議院議員ら12人は、これとは別に声明を発表し、政府に対し、尖閣諸島への自衛隊の常駐や漁業中継基地などの経済的拠点の設置を検討することなどを求めています。松原氏は記者会見で、「今回の問題はある意味で日本の外交的敗北だ。検察だけでなく、領土問題に甘い対応をとり、中国側につけ込むすきを与えてきたこれまでの自民党政権にも大きな責任がある」と述べました。