~11月17日修正~
とりあえず起きた出来事を順に処理していこう。
えーっとだな、なんかよく分からないんだけども、
気づいたら湖のそばに立ってたんだよ。
あり?と思ったね。
だってオレはちゃんとベットで寝た覚えもあるんだから。
ちなみに寝る寸前は、パソコンで二次創作読んでた。
「ネギま」のね。
世界観が自由だし、キャラも面白いからすきなんだよねー。
原作は読んだことないがなァ!
なんかss読みすぎて、原作買う利点がなくなっちゃって……。
あーーここは関係ないんで流そう。
んでだ、びっくりしてたんだけども、
呆然としているだけじゃ何も解決しないと思って、
ここがどこか確認しようとして周りを見てみたわけ。
目の前にはでかい湖。後ろを見れば……ん!?
オレの後ろにはかなりおおきい西洋風の建物があった。
なんじゃこりゃ?家か?んー、でも明かりはついていないっぽい。
でも、もしかしたら誰かいるかもしれないな。
ここがどこか分かるかも。
幸にも扉は見えるところにあったので、そこに行って人を呼んでみる。
ノック
「いるのなら扉を開けろ、雑種」
………ん?
あれ?オレってこんなしゃべり方だっけ?
むちゃくちゃ偉そうな感じでしかも声がなんかかっこいいんだけど……。
ノック中止。
思考中。―――ピコーン
いやいや、それはない、ないよ。
二次創作でよく使われるあの展開なはずは……。
「ありえぬ、王である我が憑依など」
えーと、今自分に言い聞かせた声の一人称が我と書いてオレだったような。
しかも王っておっしゃいましたよねぇ。
いやいや、それはない、ないよ。
4500歩ゆずって、憑依系だとしよう。マジで認めたくないが。
だけども、某運命なゲームにでてるこの方、憑依されるような人じゃないだろ。
確認したくねぇ。しかし、確認しなければ……普通は、バットエンドだよねぇ。
そして、湖に戻りオレは……水を覗き込んだ!!
黄金の如き輝きを放つ髪。
血塗られたように妖しい輝き保つ赤眼。
顔は中性的でまるで芸術品。
そこには、人類最古の英雄王。ギルガメッシュがいた。
「な―――に?」
そのことを認識した瞬間、ある情報が流れてきた。
”世界は無限にある。そうである以上、無限に可能性がある。
彼が勝ち続ける可能性も。負ける可能性も。生きる可能性も。
存在が消される可能性も。記憶だけ殺される可能性も。
そして……彼が魂だけ殺される可能性も。
その世界で彼は魂だけ殺され、その器、宝具が残った。
普通ならそのすべてはすぐに消えてなくなっていたはずだった。
そう普通なら。
しかし、彼はやはり最強の英雄であった。
存在か消える、本来なら何もできない刹那、己が身を守るため本能的に、
宝具を使い、器に平行世界の死んだ自分の魂をいれた。
まあ存在を守るためには正しい選択だった。
誤算があったとしたら、取り入れた平行存在が、オレだったことと、
取り入れるときにまったく別の世界にぶっ飛んだことだろう。”
えぇえええええ!!
オレ死んでたのかよ!ベットで寝た覚えあるよ!?
つか、平行存在だったのオレ?
すげーぶっとび設定だな、おい。
でも、そうだったとしたら感謝しないとな。
なにせ、死ぬところをまだ生きれるんだから。
むむ、でも待った。それって平行世界の運営っていう魔法じゃね?
ああ、使った宝具は召喚特化系のものか。
もしそのままその場所で補完されてたら、
殺した奴にまたやられるかもしれなかったわけで。
で、幸運の能力によって別の世界に飛ばされるという魔法じみたイレギュラーが起こったのか。
すげーな、さすが金ぴか。
って、なんでそんなことがわかったんだオレ?
あーと、もしかして記憶も継承されてるのか?
ちょっと記憶を探ってみる。
王の財宝にある宝具の種類。
自分の宝具の使い方。
オカルトの知識
ギル的価値観
口調。
この5つだけっぽい。てか上の3つはいいけど他いらないよな。
価値観は染め上げるとかじゃなくて、参考程度らしい。
だけど、なぜか口調は完全に支配されてる。
助けてくれてうれしーんだけど、理不尽じゃね?
よし、整理終了!っっっ!!!
よって結論
この世界、強く生きてけ、金ぴかよ
うんうん、どうやら魔法じみたことが起きたせいで、受肉してるっぽいし。
元の世界に戻ることもできないっぽいし。
ちなみに未練はない。まさに、天涯孤独を地で行く男だから。
美少女の幼馴染とか女の子にも縁がなかったし。
黄金率という素敵過ぎるスキルもあるし。
口調に多大なる問題があるけど、なんとかなるだろ。
よし!!
この未知の世界でガンバロー!!
「ちっ、てめぇぇぇぇ!!」
はい、現実逃避でした。
実は、整理終了って言った時に急に鬼みたいな何かと、顔まで隠れたマントかぶった小柄な人影が現れて、
急に鬼が襲い掛かってきたんだ。
あまりの驚きに、反射で指を鳴らし、剣を出して鬼の腕を吹き飛ばしまして。
ただいま、対峙中です。
いきなり、大ピンチだよ。
宝具が出せるとは知ってたけど初出しがいきなり命を守るためとは。
寿命、縮んじまったじゃねーか。いや、腐っても英霊だからないけど。
で、でも話しかけてくれたってことは話し合いの余地があるよね?
むちゃくちゃ怒ってるっぽいけど。正当防衛だったんだよアレ?
誤解があるのかもしれないし。理解しあえばいいのさ。
腕をお釈迦にしたけど。後でちゃんと直すからきっと許してくれるよね?
あと、ここがどんな所か聞いてみよう。
オレは目の前の奴らに話しかけた。
―????―
今回の仕事は比較的簡単だったはずだ。
つまらない貴重書をいくつかを回収するだけなのだから。
あの学園は確かに侵入者に対する戦力はオーバーキルであり、
魔力を抑える結界も一流だ。
ごりおしで突入すのは、自殺行為だろう。
だが学園であるが故の隙を私はついた。
十三歳である私は、中学生として入学したのだ。
力を抑える魔道具を使い、侵入に成功した私はすぐに調査を始めた。
素早く仕事を終えなければならない。
なぜなら長時間騙すのは、不可能であるからだ。
隙であるとはいえ、ここはそこまで甘くない。
良くて数日が限度だろう。
そして今夜、行動を開始した。
女子寮を守っている、魔法先生の交代時間の合間をねらい、こっそりと抜け出す。
目的の図書館島に着いた私は、友達と作った結界を張った。
この結界は、持続的に魔力を注ぎ続けることにより
15分だけだが力を押さえる結界を無効化させ
誰にも気づかせなくできる、みんなの力作である。
橋のところで、みんなの中で一番速い鬼のおーくんを、手伝いのために呼びだし、
入り口へ向かった。
あとは、事前調査で置き場所、トラップが分かっている本を素早く回収し、
行きと同じように寮に戻り、明日行方をくらませばいい。
これはうまくいったと思った。
そう、うまくいくはずだったのだ。
だけど、そこで私は「王」と出会った。
絶対的な存在感。
狂気といっても過言ではない圧力。
その黄金の髪が男を際立たせている。
今は夜であるはずなのに、男は黒のライダースーツを着ているのに。
その存在の輝かしさに、周りが明るくなった錯覚に落ちいった。
私はその男に本能的な恐怖を感じた。
どちらかというと感情に起伏がない私がである。
いけない。いけない。
彼の機嫌を損ねてはいけない。
彼に攻撃してはならない。
殺される。殺されてしまう。
「ちっ、てめぇぇぇぇ!!」
おーくんがほえた。
その声に正気を取り戻す。
なっ、おーくん、どうし……
そこで気づいた。
おーくんの腕がなくなっている。
え……。
《すまねぇ、ミスっちまった。ばれちゃやべぇとおもって、
すぐに飛び掛ったんだが……この様だ。何をされたかもわからねぇ》
油断なく構えているおーくんから念話が来た。
これは……やばい。
どうやら、相手はおー君より強いらしい。
いま、結界を持続させるために、魔力を使っているためこれ以上誰かを呼ぶことはできない。
結界を解くのはもっとだめだ。
おーくんが消えるし、警備員にばれ、もっと追い込まれる。
……まて、ではこの男は誰だ?
この学園の教員ではないだろう。
いままで調べていたがこんな男はいなかった。
いや……いまはそんなことどうでもいい、どうする?
たぶん勝てないだろう。
なら、逃げるしかないか。やってみるだけやってみよう。
「そこな、鬼」
決意を固め、おーくんに念話しようとした時、声がした。
100人が100人反応するような、カリスマに満ちた声。
「貴様、我が呼んでおるのだ、すぐに頭を下げ返答するのが礼であろう?」
その黄金の男が不機嫌そうに話しかけてきた。
「なんだよ、てめぇと話すことなんてねぇよ。後、一応いっとくが頭はさげねぇぞ」
おーくんが油断なく構えながら返答した。
《おい、逃げろ》
それと同時におーくんから念話が来た。
《俺がこいつを引き付ける、その間に行け》
私はそれに肯定の視線を向け、走ろうとした。
だが。
「そうか。そうであれば、そこの女に聞くまでだな」
その男は、私を見た。
赤い、朱い眼が私を見つめている。
「っ!くそ!なんだ、何でも答えるからそいつにだけは手を出すな!」
おーくんが悔しそうに大声を上げる。
「当然であろう。そこの女は何もしておらぬからな。無礼を働いたらまた別だが」
男は皮肉気な笑いをしながら、おーくんに視線を移した。
……っは。
眼で見つめられただけで、緊張で息が止まっていた。
そして、もう逃げることはできない。
逃亡。無礼なことをしたら攻撃すると言われてしまった。
「いやなに、いくつかの質問に答えてくれればそれでよい」
「……なんだ」
「ひとつ、正当防衛とはいえ腕を飛ばしたな」
「ああ」
「許せ」
「は?」
「逆らうのか?」
「っ許す!許すから!」
黄金の男の殺気におーくんが焦りながら返す。
私にも質問の意図が見えない。
一方的に襲ったのはこちらのはずなのに、なぜ?
「ならばよい。次、ここはどこだ?」
「?っっ図書館島だ!」
おーくんがまたあっけにとられそうになったがきちんと返した。
「……もっと詳しく言え」
「は?」
「逆らうのか?」
「くそ!麻帆良学園都市の麻帆良湖にある世界最大規模の図書館だ!」
おーくんがよどみなく答えた。
わからない。何がしたいんだ?
「最後の質問だ。貴様らの名前は?」
「大鬼(オオキ)とザジだ!……!!!!ってめぇ!」
おーくんが私たちの名前をためらいなく答えてしまった。
憤怒の形相で男をにらみつけている。
そして、一連の質問の意味を理解する。
……私たちに名前をいわせるためか。
答えなければ殺気を飛ばし、質問にすぐに答えるように軽い脅迫観念をつけたということ。
これは……詰んだな。
ここで逃げたとしても、名前が知られてしまっている。
私のザジなんて名前は珍しいからすぐ探し当てられるだろう。
私はおーくんに諦めたという意志を伝えた。
「……すまねぇ」
おーくんが謝ってきた。
怒っていない、これは相手が悪かった。
「それでもだ」
ん。わかった。
でも、捕まるまえにどうしても聞きたいことがある。
私は男のほうに向いて問うた。
「ザジ。……ザジ・レイニーデイ。……あなたは?」
―金ぴか―
「そこな、鬼」
勇気を振り絞って声をかけた。
…………ガン無視かよ!
「貴様、我が呼んでおるのだ、すぐに頭を下げ返答するのが礼であろう?」
もう一度呼んでみる。無視されたショックでもっと偉そうになってしまった。
「なんだよ、てめぇと話すことなんてねぇよ。後、一応いっとくが頭はさげねぇぞ」
どうやら、話を聞いてくれないくらい怒っているらしい。
いや、だから正当防衛だろーが!
仕方ない。ここがどこかだけ、もう一人のほうに聞くか。
「そうか。そうであれば、そこの女に聞くまでだな」
そう言ったら。
「っ!くそ!なんだ、何でも答えるからそいつにだけは手を出すな!」
そう言われた。
ぷち。
何だその言い草は!てめーが襲い掛かってきたから、迎撃したんだろーが!
オレはかなりイラッとした。
「当然であろう。そこの女は何もしておらぬからな。無礼を働いたらまた別だが」
てめーと違ってなぁ!
そしたら、鬼くんは「うっ」と言葉に詰まった。
やっと自覚してくれたか。どうやら話を聞いてくれるっぽくなったのでつづける。
「いやなに、いくつかの質問に答えてくれればそれでよい」
「……なんだ」
「ひとつ、正当防衛とはいえ腕を飛ばしたな」
「ああ」
「許せ」
「は?」
「逆らうのか?」
被害者に。
「っ許す!許すから!」
ふふふ。自分の罪を自覚しているのに、この謝罪的なセリフはきくだろう。
自分が100%悪くないのにこう言える「大人の余裕」をくらえ!
小市民的満足感を得て、オレはつづける。
「ならばよい。次、ここはどこだ?」
「?っっ図書館島だ!」
……へ?
「……もっと詳しく言え」
「は?」
あそこか、あそこなのか?
「逆らうのか?」
焦りすぎて、威圧的に言ってしまった。
「くそ!麻帆良学園都市の麻帆良湖にある世界最大規模の図書館だ!」
……麻帆良学園。……図書館島。
mjd?
『ネギま』かよ!いや、違う平行世界か?
うわー、どこのssですかこれは?
いや、そんなことより……やばいじゃん?
オレ侵入者じゃん。もしかしてこの方たち警備員?
そしたらオレの方が悪いじゃん。
えーと、警備員ですか?って聞くか?
いや、まずは名前を聞こう。
人間関係の基本は名前交換だから。
「最後の質問だ。貴様らの名前は?」
「オオキとザジだ!……!!!!ってめぇ!」
ああ……警備員か。
オオキって名前に聞き覚えはないけれど、ザジはわかります。
A組の生徒でしたよねー。謎キャラ、無口っ娘ですよねー。
はははー。
オレは驚きすぎて、まわりの音が少しの時間きこえなくなった。
気づいたら、色黒白髪の女の子……ザジがこちらを見てこう言ってきた。
「ザジ。……ザジ・レイニーデイ。……あなたは?」
ああ、やっぱりですか。
投降しよう。後、鬼くんの怪我を治そう。
ま、まあそこまでひどいことされない……と、いいなあ。
とりあえず、質問に答えよう。
「我の名前か?我は……」
「全員、動くな!!」
答えを返そうとしたら、誰かの声がした。
声がした方を見てみる。
―――――そこには、多くの”魔法先生”がいた。
……ええと。もしかして私刑ですかオレ?
―――――夜はまだ終わらない
─あとがき─
ネタ。自分の好きなものをつめこんでみた。
自分の文才のなさが痛すぎる。
それではみなさん。グットバイ!