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中国の人権活動家が帰国へ、中国国内での評価は一体? |
【社会ニュース】 【この記事に対するコメント】
Y!
V 2010/02/12(金) 20:41
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中国政府から中国への入国を拒否され、2009年11月4日から2月3日までの92日間、成田空港に滞在していた中国の人権活動家、馮正虎氏が12日午前、上海へ向けて出国した。
2009年11月26日に行われた中国外交部の定例記者会見において、記者から馮正虎氏が入国を拒否される理由について質問が寄せられた際、外交部の秦剛報道官は、「関連部門は『中華人民共和国公民出入境管理法』に基づいて問題を処理している。具体的な話は外交部ではなく、そちら(公安部出入境管理局)に聞いてみるべきだ」と答えるにとどまるなど、中国政府が公式に馮正虎氏に言及する場面は公にはなっていない。
また、馮正虎氏に関する報道が中国で報じられることはほとんどなく、黙殺されている状態だが、馮正虎氏が自ら開設したフリッカーやツイッターでの情報発信によって、馮正虎氏は中国国内でも広く知られた存在となった。また、中国語のウィキペディアにも馮正虎氏の経歴のほか、入国を拒否されるまでの一連の経緯が紹介されている。
中国の検索サイト最大手「百度」で検索した結果に表示されたウェブサイトを見てみると、中国政府が発行したパスポートを保有する人間が自分の祖国へ帰れないというのは道理に合わないことであり、彼が法を犯していたのであれば、中国国内で法に基づいて裁くべきであると発言や、国家が正当な理由もなく、国民の帰国を拒否するのは不思議な出来事だとするブログが見られる。
その一方で、中国国外の民主的社会が良いのであれば、帰国してどうする?との論調もあり、中国国内における馮正虎氏への評価は二分されているようにも見えた。(編集担当:畠山栄)
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