2009年12月 9日更新

 先日撮った写真チェックのため、表参道で待ち合わせ。休日ということもあり、周囲は激混みだ。こんな時、作動の遅いケータイのカメラだと、もたもたしている間に、背景に人が写り込んだり、通行の邪魔になったり、カッコ悪かったりするのだが、この940SHは、カメラの起動、モードの切り替え、露出補正、AFの速度、書き込み速度など、全ての動作が速く、イライラする感じが全くない。試しに路上で少し撮ってみたが、結果はご覧の通り。これなら半端なコンパクトカメラは不要かもと思うほどだ。

※リンク先は3000×4000ピクセルの拡大写真

 また色も驚くほど自然な感じに写っている。1210万画素×画像処理エンジン「ProPix」の成せる技だろう。このエンジンはダイナミックレンジを広げ、色再現性に優れ、更にノイズ除去やぶれ補正なども同時に処理する。

 加えて「モノクロカメラ」、「セピアカメラ」といった、ちょっと雰囲気のある写真もご覧のように撮れる。特にこのモノクロのカットは、撮影データを見るとISO500、F2.8、1/33秒となっている。高感度のわりにノイズも許容範囲。またシャッタースピード1/33秒は、普通に片手持ちで撮影すると間違いなく手ぶれするのだが、手ぶれ補正が効いているのか、ぶれていない。これには正直驚いた。ケータイのカメラといっても侮れない。

 さて、肝心の写真チェックであるが、使うカットをL判に紙焼きもして持っていた。L判の写真用紙のサイズは127×89mm。300dpiで1500×1051ドット/約160万画素以上であれば十分なので、この940SHの1210万画素は桁違いに高解像度だ。非常にいい感じのプリントに仕上がった。もちろん3.4インチのフルワイドVGA「NewモバイルASV液晶」を二人で見ながら、ワイワイ会話が弾んだのはいうまでもない。

モデル:宇美
資生堂ビューティーショー、KenKatayama 太陽の華PVなどで活躍中

2009年12月 7日更新

 昨年秋に800万画素のカメラ付きケータイ「SoftBank 930SH」のブログを書いたが、それから1年して今回発売された「AQUOS SHOT SoftBank 940SH」はなんと1210万画素カメラなのだ。。それって、私の使っている一眼レフと同じだけ画素数があるってこと?! 見た目もよりコンパクトデジタルカメラ風になり、ますます「ケータイ付きデジタルカメラ」に違いない!

 天気のいい日曜日、940SHをお借りしてからマニュアルも見ず試し撮りもしていなかったけど、ま、「何とかなるべさ!」とポケットに940SHを入れて我が家近くの植物園やお寺に撮影散歩に出た。手ぶらで歩くことのない私には新鮮な散歩である。(いつでもどこでもデジイチとカメラバックにレンズ数本持っての散歩が日常である)

 とても良い陽気で植物園には沢山の人が訪れ、デジイチやらコンデジやら携帯で花をバシバシ撮っている。「ふふふ・・私のケータイのカメラは1210万画素もあるなんて誰も気がつくまい」「君のカメラより画素多いよ~ん」なんて馬鹿なことを思いながら撮りまくってみた。マニュアルを見てなくても、カメラ起動してシーン選択すれば外れはないし、何とかなってしまう親切設計だしタッチパネルもスゲー楽しく使い勝手ちょー快適だ。

※リンク先は4000×3000ピクセルの拡大写真

 最初に撮ったのが「花モード」にして植物園内の花を色々ビシバシ撮った。写真は花の下の方に手を伸ばし、液晶面を見える角度にしてフレーミングして撮ってみたものだ。面白いもので沢山のカメラマン達は、私がケータイカメラの液晶面を開きケータイとわかる形で撮っているとチラッと見るぐらいで、液晶面を外側に閉じコンパクトデジタルカメラ風にして撮っていると、人のアングルに興味を持って見ているようだ。そして撮り終わると同じところからねらう人が必ず現れる(笑)

 プラプラ歩きながら寺前の商店街(そば屋通り)に行くといつも食べる焼きまんじゅうが私を待っている。ここのお姉さんは美人なので一枚撮りたいところだがシャイな私にはできないのでまんじゅう焼いている手元で我慢。

 夕方になると昔ながらのたたずまいがよりクラシックになるのでもう一枚と思いつつ、シーンモードをセピアにしてよりクラシックなイメージにしてみた。こういったセピアやモノクロは邪魔な色がなくなりそこの雰囲気がシンプルに伝わる。そしてたまに使うととても新鮮で適した場所で撮ると良い作品になる。こういった商店街は被写体が多く、タヌキやら水車やら作品取りには困らない。それに美味しい物が沢山あるので帰る頃には満腹で満足して家路についたのだがとても遠く感じる。そりゃそうだ。家に帰って940SHの歩数計を見たら、約1万歩.. 次回は車で遠出してみよう

2009年12月 4日更新

 この日は撮影だったので、新型の「AQUOS SHOT SoftBank 940SH」を持って行き、合間合間にちょっと使ってみた。このケータイに搭載されるカメラ機能は、高感度撮影対応、3つのぶれ補正、メカシャッター&NDフィルター、最大100枚の連写、ブラケット連写など。コンパクトカメラ顔負けの機能を持っているが、何が凄いって何とCCD1210万画素だ。いつも仕事で使っているデジタル一眼レフカメラと、画素数だけを比較するとほぼ同じということになる。フルサイズのJPEGで保存すると、3000x4000ピクセル。正直、そんな画素数がケータイに必要なのかという感じもするが、解像度が高いといろいろ機能や画質面で有利になる。

 例えばデジタルズームがその一つ。光学的なズームレンズがない場合、この3000×4000ドットの画像の中からトリミングしていけば、必要な部分が見かけ上大きくなる。画素数が減るので荒くなるが、これだけの大きいサイズなら少々切り出してもまだまだ余裕がある。

 次に縮小時画質が向上する。理論は少し難しくなるが、ビデオカメラの3CCDと1CCDの画質の違いといえば分かりやすいだろうか。つまり、色はRGB(赤緑青)の三原色で構成され、そのバランスによっていろいろな色になる。一般的なCCDは、その画素数分RGBの点があるのではなく、大雑把に全体の画素数の約1/3づつそれぞれR・G・Bの点で構成され、色補間という技術で足りない部分を類推し、色を作り出しているのだ。これを例えば、1210万画素のデジタルカメラを使って、300~400万画素の解像度に落とし撮影すると、理論上、RGBの点が全ての画素に配置されたのと同じ効果となり、より画質は向上する。もともとの画素数が少ないデジタルカメラでこれを行うと解像度的に辛くなるが、1210万画素もあれば余裕だ。

 940SHは、12M、8M、5M、3Mなど、撮影サイズの変更も可能なので、普段は3Mで撮り、風景や集合写真など、被写体に応じて高解像度が必要な時に12Mへ切り替えるという使い方ができる。

※リンク先は4000×3000ピクセルの拡大写真

 さて、940SHで撮った写真を何枚か掲載した。ポーズを取っている感じの写真はレフ板を使い「人物カメラ(屋外)」。休憩や食事中は、そのまま普通に撮っている。食事中のカットは「人物カメラ(屋内)」に切り替えた。この手のデジタルカメラでレフ板を使うのは通常ありえないので、後者のカットの方が参考になるだろう。デジタル一眼レフカメラと比較して、搭載しているCCDが小さく、さすがにボケ味は出ないが、それでもコンパクトカメラ並みの写り。AFの顔認識もうまくそして素早く機能していた。

 普段使っているケータイは3年前のモデル。はっきりいってカメラの機能はイマイチだ。久々に最新鋭のケータイ「SoftBank 940SH」のカメラを使って、ケータイのカメラに対するイメージが随分良くなった。

モデル:宇美
資生堂ビューティーショー、KenKatayama 太陽の華PVなどで活躍中

・表参道で待ち合わせ

西川和久のエントリー

・マニュアル読まずに撮影散歩の巻

若林直樹のエントリー

・撮影現場で使ってみた

西川和久のエントリー

若林直樹

雑誌、広告等の仕事の傍らライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、我が家で生まれた5匹と暮らす。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはこちら