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梅田北ヤードに「大型新球技場」の建設構想発表

8万人スタジアム構想が浮上した梅田北ヤード(毎日新聞社ヘリより)

◆ 日本サッカー協会が大阪市に提案 ◆

 日本サッカー協会は7日、JR大阪駅北側の梅田北ヤード地域に、W杯決勝戦会場としても使用可能な8万人規模の球技専用の大型スタジアムを建設する構想を明かした。今後、日本協会とJリーグは大阪市に対して正式に提案する考えだが、実現のためには建設資金などの課題克服が必要となりそうだ。

◆ 2018年、22年のW杯招致へ ◆

 JR大阪駅北側に広がる旧国鉄・梅田貨物駅の跡地に、大型の球技専用スタジアムを建設する構想が浮上した。日本協会はこの日「西日本にも球技専用の大型スタジアム建設が必要と考え、大阪・梅田北ヤードの開発計画の中に織り込むことができないかと検討を進めてきた」と明かした。

 構想の源になったのは2018年、22年のW杯招致だった。FIFAではW杯の開幕戦と決勝の会場は8万人以上収容と規定しており、現在国内には同規模の競技場はない。梅田北ヤードの総面積24ヘクタールは甲子園球場の約6・2倍。12年までに東側の7ヘクタールは先行開発区域としてオフィスや商業施設などを建設する方針で、新スタジアムは西側17ヘクタールでの建設となる。

 Jリーグの鬼武チェアマンは「提案は1年前ぐらいにC大阪を通じて行った」と説明。G大阪の新スタジアム構想と比較して「それとは違う。私たちのは18、22年のW杯を見越した、10年ぐらい先を考えての計画」と話し、4万人収容にして残り4万人部分を仮設とする可能性にも触れた。

 日本協会の田嶋専務理事は「市議会にも出ていない話。実際にやろうとすると、土地や費用の問題も出てくる」と、現時点では“青写真”の段階だと強調。今後、日本協会とJリーグは大阪市に構想を提案する予定で、大阪市は今回の発表に対し「日本サッカー協会とJリーグから正式な提案をいただければ、前向きに検討したい」とコメントした。ただ、一方で、市幹部は「厳しい財政事情の市が事業費を負担しての建設は論外。国などが建設するのが前提だ」と話しており、夢の実現には、まだまだ克服すべき問題が多そうだ。

[ 2009年12月8日付 ]

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