大手居酒屋チェーン「笑笑(わらわら)」そっくりの看板を掲げて居酒屋を営業したとして大阪府警西成署は1日、大阪市西成区萩之茶屋2の「居酒屋ショウショウ」経営の男(35)=同市港区波除4=を商標法違反の疑いで書類送検した。同署によると、男は中国生まれの日本人。幼少時代のあだ名が「しょうしょう」で「『笑笑』とも書けるしデザインが気に入っていた」と供述しているという。
容疑は9月中旬~10月下旬、「笑笑」の看板に似せた看板やのれんを店に掲げ、運営会社「モンテローザ」(東京)の商標権を侵害したとしている。同社が10月に告訴していた。
店は日雇い労働者の街「あいりん地区」にある同署の目の前で、20席ほどの店内にはカラオケ設備もある。看板や領収書用の印鑑など計17点は押収されたが、現在も「喜楽」と名前を変えて営業を続けている。【土本匡孝】
毎日新聞 2009年12月2日 10時14分(最終更新 12月2日 10時23分)