2009年12月5日 22時35分更新
岡田外務大臣は、アメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市を訪れて住民との意見交換会に出席し、参加した住民からは、「先の衆議院選挙の結果で沖縄県民の民意は明確だ」などとして基地の県外への移設を求める声が相次ぎました。
名護市内の公民館で開かれた住民との意見交換会には、名護市民らおよそ100人が参加しました。この中で、岡田外務大臣は、「アメリカ側は、日米で合意した案は、変えられないのだと、繰り返し主張している。
日米同盟をしっかり持続していくことと、基地の問題をどうするのかということの、ジレンマの中で、選択を迫られている」と述べ、移設問題への対応で難しい選択を迫られていることに理解を求めました。
これに対して、参加した住民からは、「なぜ沖縄にだけ基地が集中するのか」とか、「先の衆議院選挙の結果で沖縄県民の民意は明確だ」などといった意見が出され、基地の県外移設を求める声が相次いだということです。
意見交換会は、冒頭以外は非公開で行われ、参加した住民によりますと、岡田大臣は、移設先をめぐる議論には時間がかかるとして、年内に結論を出すことが難しいという認識を示したということです。