押尾 学容疑者に薬物譲渡容疑で逮捕状 死亡女性の父親「真実を知りたい」
2009年8月、東京・港区の六本木ヒルズの一室で女性が変死した事案で、警視庁は、合成麻薬「MDMA」を使用した罪で11月に有罪判決を受けた押尾 学容疑者(31)が、女性にMDMAを譲渡した疑いが強まったとして、4日夜に逮捕状を取った。
東京・港区の六本木ヒルズのマンションで2009年8月、合成麻薬「MDMA」を使用したとして11月に有罪判決を受けた押尾 学容疑者。
その判決からおよそ1カ月、事件に新たな動きがあった。
現場マンションで一緒にMDMAを使用し、死亡したとされる田中香織さん(30)へMDMAを譲渡した疑いで、警視庁は4日夜、押尾容疑者の逮捕状を取った。
8月の逮捕から一貫して、「MDMAは香織さんからもらった」と供述していた押尾容疑者。
初公判では、押尾容疑者が田中さんに送ったメールについて、検察側は「あなたが送った『来たらすぐいる?』はどういう意味?」と追及していた。
これについて、押尾容疑者は「僕自身のことで、薬ではない」と回答。
そして、検察側の「『いる?』というのは普通、物が欲しいということだが?」という質問については、「人によってとらえ方が違う」などと話していた。
しかし、その後の調べで、押尾容疑者が田中さんにMDMAを渡していた疑いが強まり、警視庁は4日夜、麻薬取締法違反の譲渡の疑いで逮捕状を取り、近く逮捕する展開となった。
これを受け、田中さんの父親は「きょうで(死亡して)4カ月、丸4カ月すぎましたけどね。司法の方を信じて待っとっただけですからね」、「押尾被告が娘からもらったということに対して、これから娘のことに対しても、1つずつ新しいことが明らかにされることを、また調べていただいて、真実をやっぱ知りたいですね」と話した。
また警視庁は、押尾容疑者のマネジャーについても、田中さんの携帯電話を捨てたとして、証拠隠滅の疑いで逮捕状を取っていて、このほか数人の逮捕状を取っているという。
(12/05 00:25)