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有毒部位完全除去を フグ食中毒事故、富山県が787施設調査

2009年12月03日 17:00

有毒部位完全除去を フグ食中毒事故、富山県が787施設調査

フグの有毒部位が完全に除去されているかを確認する食品衛生監視員=射水市の「快成」加工場

 南砺市で発生したフグによる食中毒を受け、県は3日、フグの取り扱いを届け出ている県内787カ所の施設へ立ち入り調査を始め、有毒部位が完全に除去、処理されているかなどを重点的にチェックした。調査は28日まで。

 高岡厚生センター射水支所の食品衛生監視員3人が、射水市海竜町(新湊)のフグ加工販売会社「快成(かいせい)」の加工場を訪問。同社は、近畿大水産研究所富山実験場と堀岡養殖漁業協同組合が養殖したトラフグを1日平均で約50匹さばき、県内の料理店などへ出荷している。

 監視員は、県の「フグ取扱指導要綱」に基づき、取り扱い施設の届け出証や修了証を確認し、有毒部位の除去・処理方法や施錠できる専用容器があるかなど6項目をチェック。入荷や処理、販売、廃棄量の記録なども点検した。

 監視員が見守る中、フグをさばいた「快成」の河上卓博社長(34)は「食中毒が出ないよう、有毒部位をしっかり除去し、安全・安心な商品を提供したい」と話した。

 県は飲食店など約1万1千カ所を対象に1日から行っている「食品、添加物などの一斉取り締まり」に伴い、特にフグの取り扱い施設への監視指導を強化するため実施した。

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