医療事故の被害者と家族で作る「医療過誤原告の会」(宮脇正和会長)は5日、診療関連死の原因究明に当たる第三者機関の設立を求めるシンポジウムを、渋谷区代々木のTKP代々木ビジネスセンター2号館で開く。
医療版の事故調査委員会は、昨年6月に厚生労働省が設置の大綱案を公表したが、医療界の一部の反対や政権交代により、議論が止まっている。被害者の間では「刑事手続きや民事訴訟では、被害者と医療者の双方に負担が大きく、真相解明や再発防止も十分にできない」として、早期設立を望む声が強い。
シンポジウムでは、医師の富家孝さんと、ジャーナリストの鳥集(とりだまり)徹さんが「医療事故の現実と民主党のマニフェスト」などをテーマに講演。後半は各地の被害者が意見交換し、事故調の議論再開に向けての提言をする。
13時半~16時半。無料。問い合わせは宮脇会長(090・6016・8423)。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月3日 地方版