大崎市民病院で昨年5月、胸にたまった水を抜く治療後に患者が死亡した医療事故で、古川署は2日、治療を行った同病院の20代の男性医師を業務上過失致死(医療過誤)容疑で仙台地検に書類送検した。
送検容疑は昨年5月27日、入院患者の男性(当時79歳)に対し、肋骨(ろっこつ)の間から注射針を刺して胸水を抜く胸腔穿刺(きょうこうせんし)を施した際、誤って大動脈を針で傷つけ、翌日に出血性ショックで死亡させたとしている。
男性の遺族は損害賠償を求めて大崎市を提訴していたが、今年10月に2000万円を支払うことで和解した。【鈴木一也】
毎日新聞 2009年12月3日 地方版