佐賀放送局

2009年12月2日 19時30分更新

反対グループが九電に抗議文


佐賀県玄海町の玄海原発で2日午後、国内で初めてプルサーマルが正式にスタートする予定であることについてプルサーマルに反対する市民グループは「プルサーマルは実施する意味も意義もない」として九州電力にプルサーマルそのものを中止するよう求める抗議文を手渡しました。
抗議文を手渡したのはプルサーマルに反対する佐賀県や福岡県の4つの市民グループあわせて20人余りです。
4つのグループは2日午前玄海原発に隣接する九州電力の玄海エネルギーパークを訪れました。
このうち、「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」は「プルサーマルは実施する意味も意義もない」と述べた上でプルサーマルそのものの中止を要請する九州電力の社長あての抗議文を手渡しました。
中止を求める理由として抗議文ではプルサーマルはプルトニウムを取り出すための再処理の中で多大な資源とエネルギーを消費するため資源節約やリサイクルの効果がないことなどをあげています。
その上で「使用済み核燃料の処理方法の見通しもないなかで九州電力がプルサーマルの通常運転に入ったことに強く抗議する」と述べました。