JA福島厚生連の双葉厚生病院(双葉町)と県立大野病院(大熊町)の統合問題で、統合後の体制などについて話し合う会合が1日、富岡町であった。県は産婦人科を双葉厚生に置くなど、統合後に両病院に配置する診療科の具体案を示した。
県はこれまで、統合後の双葉厚生は主に外来患者、大野は主に入院患者と救急医療に対応することを決めている。会合では▽双葉厚生の外科や眼科の入院廃止▽産婦人科は双葉厚生のみ▽大野の泌尿器科を双葉厚生に移転--などを提示。両病院の医師数や小児科の配置先は提案しなかった。
出席者からは「双葉厚生には麻酔科がなく、産婦人科で帝王切開などの緊急手術に対応できないのでは」などの意見が出た。県は意見を集約し、来年1月末に最終的な基本計画を示す方針。【神保圭作】
毎日新聞 2009年12月2日 地方版