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伊賀地域医療体制:2次救急「地元での維持継続を」伊賀集約に議員ら--名張 /三重

 ◇検討委、市議会で報告

 名張市議会全員協議会予算・決算部会が1日開かれ、伊賀地域医療体制整備計画検討委員会の進ちょく状況について、市側の説明を受けた。同委員会では2次救急の伊賀地域1カ所集約の方向に進んでおり、議員からは地元での維持継続を求める声が相次いだ。

 同委員会は名張、伊賀両市長らで構成し、これまで3回の会合を開催。これまでの議論では名張市立、伊賀市立上野総合市民、岡波総合の3病院による2次救急輪番制の維持は医師不足により今後は困難として、急性期医療を集約した拠点病院の整備を確認。医療スタッフや財源確保の面で早急な整備は難しいことから、当面の取り組みとして、市立2病院の機能再編・連携や経営統合を推進する、としている。

 この日、議員からは、「他の診療科目を削ってでも救急を残してほしい」「1病院に集約せず、両市立病院とも残すべきだ」などの意見が上がった。岩本信博・市立病院副院長は「我々もできればそうしたいが、そのような状況ではない」と理解を求めた。【渕脇直樹】

〔伊賀版〕

毎日新聞 2009年12月2日 地方版

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