沖縄放送局

2009年12月1日 23時34分更新

SACO合意13年で会見

日米両政府が、SACO(サコ)、「日米特別行動委員会」の最終報告で、普天間基地の返還に合意してから2日で13年になることから、普天間基地がある宜野湾市の(ぎのわんし)伊波洋一市長が記者会見を開き、(いは・よういち)「普天間問題の解決が、戦後64年間続く基地問題の解決に向けた正念場」だと述べました。

普天間基地をめぐっては、平成7年の少女暴行事件をきっかけに沖縄に集中する基地の整理縮小を進めるため、事件のおよそ2か月後にSACO(サコ)、日米特別行動委員会が設置され、平成8年12月2日の最終報告で、日米両政府が普天間基地の返還に合意しました。

この合意から、2日で13年になることから、普天間基地がある宜野湾市の伊波洋一市長が記者会見を開きました。

このなかで伊波市長は、「市民が騒音と墜落の危険性にさらされた生活を強いられていることは容認できない」と述べ、「普天間問題の解決が戦後64年間続く基地問題の解決に向けた正念場」だと訴えました。

一方で、外務省と防衛省の間では、日米が合意した今の移設計画を軸に、年内決着を図るべきだという意見が強まっていることについて、伊波市長は、「県内移設を前提にして拙速に議論すべきでない」とした上で、「県外・国外移設へ向けて、早期閉鎖・返還を引き続き日米両政府に訴えたい」と述べ、近く外務省と防衛省に、直接訴える意向を明らかにしました。