甲府放送局

2009年12月1日 20時33分更新

暴力団施設の建築確認で処分


笛吹市は現場での確認などを怠り、暴力団の関係施設と見られる建物の建築確認申請をしたとして、甲府市の設計会社を3か月間の入札参加資格停止にしました。
会社では「暴力団の施設であるとは全くわからず、業者の責任を問われても困る」と話しています。

笛吹市によりますと石和町東油川地区では稲川会系の暴力団が事務所にするための建物を建設していて、住民による反対運動が起きています。

この建物はすでに建築確認が行われていますが、申請手続きを行った設計会社について笛吹市は「現場での確認などを怠り施工業者まかせにした。
不誠実な行為で市の契約相手として不適当である」として、3ヶ月間の入札参加資格停止にしました。

県によりますと暴力団の関係施設の建築確認をしたことを理由に業者を処分にするのは聞いたことがないということです。

処分を受けた「馬場建設コンサルタント」は「建物の名義は一般の人で書類上では暴力団と関係あるとはわからなかった。
確かに現場確認をすれば気づいたかも知れないが、建築基準法では義務づけられておらず、責任を問われることに非常に困惑している」と話しています。